表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

過去

今回はこの島の歴史についてです。

「あまり島の外の人間には聞かれたくない話でがあるが、本当に聞きたいか。」

「はい、なぜなのか知りたいです。」


そう言った後に、ちらりとドアを見るとさっきの少女がこちらをドアに隠れながら見ていた。その子はこっちの視線に気が付くとドアに隠れた。


「どうして人が恐れられているかも。」

「聞いたら島から出れなくなるかもしれんぞ。」

「だとしてもです。」


目の前の男が睨みながら言ってきたので、こちらも睨みながら言った


「いいだろう」


そう言ったもののその男は表情1つ変えなかった


「ありがとうございます」


俺は覚悟を決めてそう言った。


_______________________________________________


今から大体60年くらい前だったな…いや、先にこの島について説明するべきだな


この島には大きく分けて9種の亜人が国を作っている。

まず,人の国が中央にある。そしてそれを中心に亜人の国がある。東にエルフの国つまりお前が今いるのがここだな。エルフの森の北側に隣接しているのがドッガァー族つまり犬の国とキャッツァー族…猫の国がある。そこよりさらに北にドワーフが住む山がある。その西…人の国から見て北にフィッシャー族…わかりやすくいうなら魚の住む浜辺がある。エルフの国を含めて浜辺や港はこのフィッシャーの国にしかない。

その西側にエンジェルという背中に翼が生えた亜人が高い塔に住んでいる。その南、人の国から見て西側だな、キャトラーという牛の亜人がいる。そして、人の国から南にウィッチという人種がいる。最後に、その東側にゴブルと言われる種族がいる。これら4種はどのような亜人なのか全く知られていない。


まぁ、これで以上だな


今、人と亜人は険悪な状態なっている。その直接の原因は60年前島の外から魔族がやってきたことだ。あの時、魔族は自身の作り出した巨大生命体を操って人と亜人関係なく襲ったんだ。その時、人は亜人と手を組んで対抗しようとした。だが、それに亜人は賛同しなかった。亜人は個々に対応しようとしていたからだ。それを無理やりにでもまとめようとして当時の人の王は亜人の国を攻めていった。そこから亜人の一部、主に東側の国が結託して人と戦争を始めた。最初は、亜人が優勢だったんだが、途中から人が優勢になった。しかし、その後戦況が動かなくなると同時に人の王が死に、王位が息子に引き継がれてからは睨み合いの状態が始まった。それが30年前だ。それも10年前に孫が継承した。それからは少しづつ領土が返還されてはいるが、睨み合いの状態も魔族が操る巨大生命体の脅威も変わらず続いている。


これが、この島で起きている出来事だ。


_______________________________________________


「ありがとうございました。」


そうは言ったものの今の話を聞いて気分よく出た言葉ではなかった。


「行くところがないなら、しばらくここに居るといい。ここはエルフの国の中でも森を出て道なりに進めば、人の国に行くことができる。それに人への視線もあまり多くないだろう。」

「そうですか…わかりましたお言葉に甘えさせていただきます。」


その言葉を聞くとフッと笑い表情が緩くなった。それを見てこっちも少し緊張が解けた。


「入ってきなさい」


そう言うと、ドアに隠れていた女の子がびくびくしながらこっちに来た。それを見た男は「怖い人ではないよ」となだめていた。


「名前を言ってなかったな、私の名前はギル・ローイルだ。こっちが娘のフィリス・ローイルだ。」

「フィ…フィリス・ローイルです。よろしくお願いします。」

「僕の名前は鬼村雨ライカです。よろしくお願いします。」


_______________________________________________________________________________________________


ギルさんとフィリスさんが部屋から出ってた。自己紹介の後、少し談笑をしてフィリスさんと少しだけ仲良くなった。年齢を聞くとギルさんは156歳でフィリスさんは16歳くらいらしい。


起きてすぐに色々話していた疲れが回ったのか少し眠たくなってしまったので、寝ようとしたとき


ピロロロロ・・・・


と仕事用の携帯がなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ