プロローグ
初投稿なのでお手柔らかにお願いします
(*・ω・)*_ _)ペコリ
体育館の裏
そこは薄暗く、人気もなく、風の音が気持ちよく、また誰しも告白されるなら、するならここで一度してみたいと憧れ、無意識のうちにドキドキしてしまうそんな場所だ
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僕は一人の女の子に体育館裏へ呼び出された。
その女の子の外見は本当に普通だ、僕とは特にこれといった接点がなく学校にいるのは知っているくらいの関係だ。
だがこうして呼び出されたのだからなにかあるはずだ
もしかして一目惚れしてしまったとかだろうか?でも僕の外見は特にかっこいいわけでもなく中の中でどこにでもいるような見かけだ。
すれ違った人に今すれ違った人はどんな顔でした?と聞けば30秒くらい悩んでわからないと答えるだろう。
一目惚れじゃないとすると忘れ物を届けてくれたとか?なにを落としたか分からないが呼び出された理由としては一番可能性が高い。でも落し物ならわざわざ呼び出さなくても…
うむ、あれこれ考えてみたが全く分からないしこう考えている間も彼女は何も話し出さない。仕方がない、僕から声をかけてみようか
「えっと夏目さん、僕に何か用かな?もしかして忘れ物とかしてた?」
すると彼女は斜め下を向いたまま喋り出した
「忘れ物とかじゃないの…少しお願いがあって……」
彼女は消え入るような声でそう言うと軽く目をつぶってまた黙ってしまった
「お願いってなにかな?出来ることなら手伝うけど…」
そう僕がニッコリと答えると彼女は途端に僕の方を満面の笑みで見た後、ササッと目の前まで来てこう切り出したのだ
「じゃあお願い!私と死んで違う世界に行きましょ!」
「ぇ……?」
次の瞬間、僕は彼女に胸を刺され、数秒後全身から力が抜け地面に倒れ込んだ。
意識が朦朧とする中、身体中を駆け回る激痛と熱で喉を掻きむしりたくなる。
叫び声をあげようと口を開いた時出てきたのは叫び声ではなく血塊だった。ゆっくりと瞼を開けぼんやりとした視界に映り込んでいたのは返り血を浴びた彼女だった
──なんで……
僕は今にも途切れてしまいそうな意識の中でそう問いかけることしかできなかった。
「すぐ私も行くわ。またあとでね」
彼女は僕の問いに答えることなくそう告げると僕を刺した時の満面の笑みのまま体育館の裏から姿を消した。それを視界の隅でただ見ることしか出来ず消えゆく意識の中でただ自問自答を繰り返すしかなかった
──どこで間違えた。まだ親孝行も出来てないし、知らないことが多すぎる。まだ……
そして遠ざかる意識を無理やりに引き戻し最後にこう願った
──死にたくないな
次の瞬間、新田智和は死んだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
初めての小説投稿だったので良かった点、悪かった点一言でいいのでコメントをいただけるとうれしいです!
1週間に2本くらいのペースで更新したいと思います