無口な彼女は転勤族
ムネミツと申します!
初投稿です。いわゆる処女作ってやつです。
第1話は少し文学チックに仕上げてみました。
深夜テンションなので若干見苦しい箇所あると思いますがどうぞご覧下さい!
竹内結衣は世に言う転勤族の娘だ。
私と彼女が初めて出会ったのは中学校一年生の夏だった。
その日は特に暑く、蝉の鳴き声が町中に響き渡っていた、歩いている通学路の先の揺れる蜃気楼にぼんやりと人影が見えた。近付いて行くと彼女はこちらに気付き黒く長い美しい織物のような髪を揺らしながら振り向いた。彼女と目が合う。すると彼女は
「津之浦中学校の人…ですよね…?」
と私に尋ねるので
「はい」
と答えると
「場所が…わからないので教えてください…」
と言われた。
彼女を学校まで案内し、自分の学級へ行く。珍しく遅刻し全速力で走って学校へ来た縁が息を切らしながらこちらに来る。
「咲ちゃんおはよう〜!」
「おはよう、縁が遅刻なんて珍しいな」
「朝起きたら時計が動いてなくて驚いたよ〜!」
「相変わらず縁は可愛い奴だな」
すると教室の扉が開き担任が入ってくる。その後ろには今朝案内した少女がいた。なるほど、ありがちな展開だなと思っていると紹介が始まった。
「竹内結衣さんです、皆仲良くしてあげてね」
「竹内です…お願いします…」
一通り挨拶が終わると縁がこちらにニヤニヤしながら歩いて来る。
「転校生だって!綺麗な子だね〜!」
「そうだな、今朝竹内さんを学校へ案内したんだよ」
「ベタな展開だね〜!野球でいうと8-4-3のゲッツーくらいベタ!」
「センター前進守備すぎるだろ」
縁の例えは例えになってないし、どこかぶっ飛んでるある意味1種の才能だ。
「あれ?咲ちゃん!結衣ちゃん1人で本読んでる」
「話かけてくれば?友達になれるかもよ」
「うん!行ってくるね!」
縁は誰とでも仲良くなれる。私は昔からいじめられていてここ津之浦に引越して来た。こんな私に声をかけてくれたのも縁だ。正直に言うと私は縁が好きだ。女同士なんておかしいかもしれないが縁の何から何までが愛おしくてたまらないのだ。私はいつもこの気持ちを縁に正直に伝えることが出来ない、もどかしい気持ちでいた。
ムネミツです。
異常に量の少ない1話いかがでしたか?
次回からは会話多めにして行こうと考えています。
皆さんの読みやすい小説が書けるように精進していきます!
ありがとうございました!次回もよろしくお願いします!




