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ギルドカードを発行しよう。

「ここに血で名前をお願いします」


「血で?!‥…」


聞いてない!!

町へ入って直ぐ連れてこられたのはこの町‥…トレーズの冒険者ギルドだった。

町に入ってからというもの、周りの視線が何だか気になったが

二人が居てくれたお陰か誰からも声がかけられることは無かった

ギルドに着くまで色んな事を教わったがミーリアさんは一言も血がいる何ていってなかった!!

名前書くだけって言ったのに!

俺がふくめっ面で血を出すのを躊躇っていると肩をガシッと押さえつけられた。


「ごめんなぁー」


「大丈夫よ。私がやってあげる。」


ミーリアさんに肩を

ティエラさんに腕を握られ‥…

あれもしかして?


「二人とも?どうして押さえつけるの?」


「少し我慢してなさい」


「いやぁぁあああ!」


その日、建設からはじめてギルド内に幼女の叫び声が木霊した‥…


ーーーーーーーー


「はいっ、これが貴女のギルドカードですよ。」


「うぅ、あ、ありがとうございます‥…」


出来上がったギルドカードを貰い、俺は受付を後にする。

まだ、血を出すために傷つけた人差し指がいたい。


「これが俺の身分証明にもなるのか。」


カードを眺めながらボソッと呟く。

このギルドカード

身分証明書にもなっており、他の町へ入るときや町から出るとき

提示しなければならない。

因みに、初期登録に銀貨1枚

再発行には銀貨5枚必要だ。

この世界の貨幣は基本的に金貨、銀貨、銅貨の三種類が使われている。

銅貨が100枚で銀貨1枚

銀貨100枚で金貨1枚

てな感じだ。

町の相場てきには、銅貨5枚で1食分の食費である。

だいたい日本円で銅貨1枚100円と言うところだろう。

初期登録費はティエラさんが出してくれて、身元証明も彼女がしてくれた。

‥…何か裏がありそうで少し怖くなったが仕方ない。

こうしてギルドカードをゲットした俺は二人にお礼を言ってその場を立ち去ろうとしたのだが‥…


「へぇ‥…クロちゃんどこいくのかな?」


「ここでサヨナラは‥…寂しいかなぁ」


と言われてしまい


「これ以上迷惑かけれませんし‥…」


といったものの、ティエラさんに


「今すぐ、ギルドカードの初期費用と私達に助けられたお礼を返してくれるなら好きにして良いわよー?」


と、返されてしまったのでもう返す言葉は見つからず

諦めて冒険に必要な買い物に付き合うことに

二人に頼りっぱなしになるのはすごく気が引けるが

それよりも、俺が立ち去ろうとしたときのティエラさんの目が怖かった

まるで、ライオンが獲物を狩るときのような

肉食動物の目をしてたよ‥…

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