報告中は静かに
「ーーーと、これが今回起きた事件の報告です。」
俺が知っているのとは違う、真剣な表情でリーネさんは報告をしている。
ギルドの受付の奥
階段を上った先にあるギルド長の部屋
そこで行われた欠片討伐の報告会は終盤に差し掛かっていた。
真面目に話を聞く勇者パーティー
どこから出したか解らない映像で説明するリーネさん
そして胸の前ぐらいまで伸びた長い髭を擦りながら話を聞くギルド長
俺はというと
ギルドについた途端、受付嬢に拘束され
この部屋で重要参考人としてつれられている。
拘束と言っても形だけらしく、受付嬢さん達は報告に興味ないのか
たまに尻尾を触ってきたりするので声を出さないようにするのにすっごく疲れた。
「後で堪能したいわぁ‥…」
「あ、私も混ぜてくださぁい♪」
先に呟いたのは受付人気No.2のノクリアさん
おっきいオッパイでおじさん達の人気を鷲掴み
更には溢れんばかりの母性で若い子達にも人気が高い。
で、もう一人
俺とほぼ身長が変わらない受付人気No.3ロイラちゃん
つるぺたボディと、愛らしい仕草、そして甘くとろけるような声で幼女愛好家どもの信仰を集める小悪魔ちゃんである。
「いいんですか?聞いてなくて?」
取り敢えず二人に小声で注意しとく。
しかし、そんなことお構いなしで‥…
「ねぇ、今晩どぉ?お姉さんの抱き枕になってみない?」
「あ、ずるいですっ!えっと‥…」
ロイラちゃんが喋ろうとした瞬間、俺の前に稲妻が落ちた。
「次無駄なこと喋ったら直撃させるわよ♪」
「「「すいません‥…」」」
笑顔で額にいくつも怒りマークの浮かんだリーネさんは今までで一番怖かった‥…
ーーーーー
「と、こんなところですね?」
リーネさんの長い説明が終わり皆が気を抜く
資料として使われた映像は色々改竄されてた。
最後俺の体に欠片が入って行くところが無くなり
魔法で爆発が起きた後、黒い靄が俺を突き抜けるように抜けていくように変わっていた
リーネさんはこの状況を倒した欠片が最後に俺に呪いをかけたと説明。
そして、今俺の狐耳や尻尾が呪いの効果だと
その後これからについてリーネさん、ギルド長で話を始めた時
「呪いか‥…もしかしたら俺なら解けるかもしれん。」
急に変なことを言い出す勇者
明らかに狐耳や尻尾に引かれてやがる。
「ユウくん‥…嘘は、ダメだよ?さわりたいだけでしょ?」
リカさんは勇者に無機質な感情の混もってない声でしゃべりながら
首にナイフを突きつけている。
目にはハイライトがない。
少し会わない内にリカさんヤンデレに?!
「す、すまなかった‥…何でもない‥…」
「ごめんね?うちのユウが何度も‥…」
勇者が距離を取ったことでリカさんも正気を取り戻したみたいだ。
まじで厄介になってくなこのパーティー
他の二人は普通そうだけど。
いずれはみんなヤンデレ化して
勇者がルート間違えてbadendなんないかな?
それだったらすごい色々楽になるよ。
そんな事をしてる間に今後の話も終わったようだ。
「取り敢えず、勇者さん達はこのまま引き続き依頼の続行を。そして、また欠片が現れた場合は討伐をお願いします。」
「解りました。」
勇者が気持ちを切り替え返事をする。
依頼?何やってんだろう?
気になったが次は俺の番らしい
「そして、クロさんですが今回の功績を称えBランクまで昇格が決まりました。」
「おぉ‥…やった。」
欠片討伐の功績が結構でかい。
喜んでいるとリーネさんがコホンッと咳き込む。
まだ、続きがあるみたいだ。
「あと、ギルドカードの新規発行です。」
そういって渡された新しいカード
開いてみると少し変わっていた。
名前 クロ
種族 獣人 性別 女
職種 見習い
能力値非開示
スキル非開示
「これはBランク以上のちょっと特殊なカードで‥…詳しいことは後で話しましょ?」
最後はリーネさんに耳打ちされこの場はお開きに。
それにしても、ギルド長ほとんど喋らなかったな。
そんな事を思いつつ部屋を出た。




