二人の話し合い。
町へ入る前にちょっと別視点です。
クロがギルドカードを眺めている最中。
ミーリアとティエラはパーティーチャット(以下PTT)でクロに聞こえないように会話を始めた。
PTTはパーティーを組んだ仲間同士だけで会話する魔法で、使うにはパーティースキルというのが必要だ。
因みにこのスキルを持っているのはミーリアである
テ(この子何か変だよね~)
ミ(そう?結構普通ぽいけどね?)
テ(んー。早いうちにパーティーにいれときたいわねぇ。嫌な予感がするの)
ミ(嫌な予感てなにさ‥…もしかしてただ好みだから逃がさないため!とかじゃないよね?)
テ(‥…‥…ソンナコトナイワヨ?)
ミ(うわぁ‥…引くわ。)
テ(ちょ、冗談よ。まぁ、それもなきにしもあらずだけど‥…神託があったのよ)
ミ(神託ってあの?神様からのお告げ的なやつだっけ?)
テ(そうなの。普段私たちがピンチの時には何の助けもくれないあのカミサマが絶対に逃がすなだってさ。)
ミ(逃がすなって‥…まぁ神託か、ちょっと試してみるかなぁ)
そうして二人で一頻り話をしたあと
ミーリアはパーティー申請をクロに送り、その間にティエラはクロにステータスの説明を始める。
ミ(嘘‥…え?)
テ(どーしたの?)
繋ぎっぱなしだったPTTからミーリアの驚きの声が聞こえ
ティエラはクロに説明しながら話を聞く
ミ(嫌、パーティー申請ってさ、許可されないと入れれないじゃん?何でか知らないけど許可なしでパーティーに入れれたからさ‥…)
テ(‥…神託よ。ちょっとスキルを弄りました。って言ってるわ。)
ミ(‥…ほんと神様なに考えてるの?)
テ(私が知るわけないじゃない‥…。あ、すごい魔力がある‥…)
ミ(え?ほんと?!うわっ!職業補正なしで250も?!)
二人は少し見つめあった後思いを告げ合う。
テ(‥…絶対にこの子守りましょう。)
ミ(そうだね。それにこの子の為にも色々教えなきゃ‥…)
二人が思いを伝えあった時、目の前に町の門が見え始めた‥…。