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親子の関係が…

誤字修正+間違え修正寝ぼけながら書かないと強く誓いますorz

───────────────────────


一旦戻ってきた大地は家事をしていた。洗濯、掃除など父親の手伝いをしている、父親一人では家事までやるのは大変だし、まだまだ先だが一人暮らしする時の予行練習でもある。

 それらが終わると占いに向かう、そしていつも通り仕事をしていると想わぬ人と出会った…父親だ


父親の仕事は商売関係と聞いているが、主に古河、加須、小山など周辺地域で働いているはずなのに何故銀座に?父親の隣には女性と男性一人づついる。きっと仕事仲間だろう。父親が私の前に立ち「占いいいですか?」と聞いてきた断らず占いを始めると


「では占いしてもらいたい事は?」

「…実は息子の事でして、最近何かしているようで心配なんですよ」心配?…気付かれていたと言うことか?

「なるほどでは息子さんが何をしているかと言う事で?」父親は違うと否定して「多分大丈夫だろうと思うんですがどうも壁を感じるんですよ、まだ親として認められて無い感じでして、それでこの先それが続くかどうかを」


…ふぅなるほどな、確かに私は親として見ていなかったと思う、私が親というのを知らないからだろう。前世の私は孤児院で育ち、殆ど一人で生きてきた。親との接し方など解らないし不要と思っていたが……ここ最近の生活は悪く無いと思う

 なんて言えばいいのか?幸せと言われるとまぁまぁと答えるし、不幸かと聞かれれば違うと言える。ではそれを捨てられるかと問われれば捨てられないと言えるのか?父親……いや(とう)さんとのゲームは楽しかったし、たまに父さんが作るカレーやハンバーグは焦げたり、雑な作りだが美味しかった


あの…どうかしましたか?父さんの声に我に返り「いえ…占いの結果を言いましょうか…まず息子さんですが彼も戸惑っているようです。なんて言いましょうか親と言うのはどんな物か知らないような感覚でしょうか?」父さんは頷き続きを待つ


「ですが心配いりません。これからは息子さんも打ち明けてくれるでしょう、それでも不安に感じるなら息子さんに聞いてみたらどうですか?」父さんは目を瞑りゆっくりと頷き「ありがとう」と仲間と交代した


その後は占いをして早めに切り上げて戻る…数時間後父さんが帰ってきた。お土産として銀座の有名な弁当を食べたその時「大地…何をしている?」きた


「何…どうして聞くの?私が何をしようと関係無い」

「それは……でも父さんは心配なんだよ解るだろ?」

「よく解らないけど…私にも解らないんだ。理解は出来る、自分の子供が消えて私と言う異物がいるのだから心配にもなるだろう」父さんが前のめりに出て「違うぞ大地!」と言うが大地は頷き続きを話す


「この答えは違うと解ってはいる…だけどでは何故私に構う?私とあなたの関係は血筋のみで、1ヶ月もすれば私を他人と実感して気味悪がられると考えていたがそんな事は無かった、遊びや食事など色々貰ったし、愛情…愛情と言えばいいのか?この数ヶ月は楽しかった本当に」一息入れてから父さん…柊彰(ひいらぎあきら)を見つめて


「だからこそ解らない。他人にも関わらず私に愛情を注いでくれる、私に近寄る虫は大抵、私が知る魔法を盗むか暗殺か私を恐れ怒りに触れないようにしてきた、だが柊彰は私の前世を知らない

 知らないこそ接したかも知れないが魔法と言う力を知っても変わらないし、私を息子として認めているようにも感じた。何故だ?私の身体は君の息子だが中身違うと言うのに」


柊彰はゆっくりと頷き少し笑った、その態度に少しイラつきを感じながらも問いの答えを待つと「大地は難しく考えるんだな」?どういう事だ…


柊彰は立ち上がり二階に上がった…そして写真立てを持ってきて見せる。そこには赤ん坊と女性と柊彰が写っていた、場所が病室で察するに私…いや柊大地が産まれた時の写真のようだ。

優美子(ゆみこ)だ。私の嫁で大地のお母さんだ」ふむ改めた写真の女性を見る


女性は金髪で髪が長い、腰まで届いているようでベッドに髪が垂れている。そして美しい顔立ち小顔でたれ目で笑顔が優しい印象を持つ…この人が大地の母親か

「優しそうに見えるだろ?だけど負けず嫌いでミスしても絶対に認めない頑固者でな、料理の失敗しても料理本が間違ってるって言い張ってな」思い出しながら笑みをこぼして話す


「でもそれは俺の前だけだった。仕事に明け暮れている間に優美子は大地に虐待をしていたんだ理由は解らない。気がついたらな

 そこで君が来た、でも何を言おうと俺の息子だ大地」大地は目を瞑り頷く


「でもそれじゃあ納得しないんだろ?だからこれを見せたんだ、どう思う?」いい家族と言う印象だが…それを伝えると「家族か…それが答えさ、大地の前世がどんなだろうと家族なんだから、遊んだり怒ったり心配したりする、それに理由なんて必要無い。優美子もそう言う…いや優美子だったら笑い飛ばして家族なんだから当たり前って言いそうだ」理解出来るんだが……そうだな、私は理由を探していたのかも知れない、柊彰を信用するための理由



そしてただ家族として柊彰を…父さんを親として認めていなかっただけか…「ありがとう、少しスッキリしたよ父さん」笑顔で言うと「そうかそれにしても占い師とかもう少しあったんじゃないか?」………はっ?


何故ここで占い師の話題が出る?私の魔法は完璧だ、例え魔術師が見ても気付かないはず…言葉使いでか?いや気を付けていたから違う……何故だ?ハッタリとも考えられるが…「占い師がどうしたの?」惚けてみるか


「あれ大地だろ?机のシーツはここのベッドシーツだ、しかもあれ優美子が作った奴だから一つしかない」…ハッタリにしては確信がある。確かに机のシーツはベッドシーツを使った。あれを魔法で紫色に変えて終わった後は元に戻す…色の変化があったのに何故気づいた?……ついでにダンボールに引くシーツは、明日買ってベッドシーツを戻そうと考えていた。理由?ラスベガスの資金集めを優先したからだ



さて…ごまかしても父さんの確信が解らなければ疑惑は消えない…はぁ「どうして気づいた?ベッドシーツは使っていたが色は変えていた何故?」父さんは軽く笑った後「ちょっと来い」と二階に上がり、件のベッドシーツを出してある部分を指差した


そこを見るとY・Aと小さく刺繍があった。気付かなかった、なるほどこれがバレた理由か「たまたま見つけてな、ベッドシーツにこんな刺繍するのは優美子ぐらいさ」私の注意が甘かったか


「なるほど納得したよ、はぁ…もっと注意深く見ないとなぁ」自分の初歩的なミスを噛み締めながら溜め息を吐く

「他にも何かしてるだろうが出来る限り話してくれよ。本当に心配してるんだからさ」…まぁ出来る限り話そうかこれからは…まぁラスベガスで得た金は話さないがね


そこからはいつも通りの生活に戻ったが、父さんから占いについて聞かれたので答えた。後父さんに料理作ろうか?と聞いてみたところ「流石にダメだ。子供に刃物を持たせるのはな、いくら精神が大人だとしてもだ」と断られた


そして1日が終わり早朝4時、私の無人島に転移魔法で向かう、勿論父さんはまだ寝ている。無人島に到着するとあの黒人が身体をビクッと震え私を睨むように見る


私はまず金のチェックを始める…バックの中に風を入れ込みパラパラと枚数を確認する…ふむ問題無いな、そして黒人に「ラスベガスでいいか?」と訪ね黒人は頷く

 黒人に触れて指を鳴らす、すると周りの景色がビルなど一気に近代化の匂いを感じる場所に移った。私はもう一度忠告してから自宅に戻る



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