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地獄から舞い戻ったぞ!!

ゆさゆさと揺らされ目を開けると真緒が起こしてくれたようだ。「おきろだいち!もうようちえんだぞ」大地は、首を軽く振り眠気を振りほどく…なんとかと言ったところか「ありがとう。真緒何分ぐらいたった?」首を傾げ「なんぷんとはなんだ?とにかくおりないとな」と手を引っ張ってバスから降りた。


ここが幼稚園か…降りた景色は、あの公園に複数の家を付けた程度との印象だ、後は子供が遊んでいるぐらいか

 真緒に連れられ入った部屋が私が勉強する場所なのか?部屋に入って真緒が手を離した。「きぶんがわるかったら、せんせいにいうんだぞ」と友達の所に向かった


さて…小さなバックを自分の置く場所に置いて、適当に座る。そして早速魔力の問題を解決させよう。魔力が少ない原因は、私の身体が魔力を貯めにくい状態なのだろう、そこで解決方法は改造だ


人間の身体には不要な物は無い、心臓、肝臓などだが一つだけ改造できる物がある。腎臓だ

 腎臓の役割は、身体の不要物を取り除く事と水分量の調整…血液の調整だが前世の世界では、魔力の貯蔵庫でもあった


腎臓を改造して魔力の貯蔵庫としての機能を与える。そのために必要な物は、一般的には魔力が多く含む魔物の何か[肉、牙などどれでも良い]と、他が腎臓に魔力を定着させる、二人必要な方法だが私はそんな事しなくても自力で出来る。ただ問題としては激痛に襲われる程度か


…問題無い。痛みより魔力が無いのが問題だ、すぐさま改造手術を行う。まず肝臓辺りに手を付けて呪文を唱える気付かれずにね

 …順調に進み最後の問題魔力を定着に取りかかる。定着呪文を唱え終えた瞬間に腹に激痛が襲う、歯を噛み締め悟らせないように表情にはださない


今日は魔法は使えないだろう…今気づいたが先程の保育士が皆を集めているようだ…私も行かなくては…大地も集めるている場所に向かう



「今日は、ひらがなの書き方を練習しましょう」と子供達にノートを渡す。大地もペラペラと内容見るが痛みで集中出来ない…予想以上に痛みが強い、それほど魔力とは無縁だったのだろうか?他の子供と真似して書くが…汚い文字だな私


保育士は、子供達の様子を見ながら教えたりしていた。隣の新一が私にちょっかいをだしてくる…ヤバい「なぁなぁだいちきたねぇもじだな」笑いながら腹をつつく

 マジで…ヤバい…私がやめろと言っても面白がって続けるし…意識が朦朧としてきた


「おれがおしえてやるぜ」と大地の鉛筆を取って、大地を押しのけてノートに書く…だが大地は起き上がらず姿勢を保ったまま倒れている。異変に気づいたのは保育士だ、倒れたまま起き上がる気配が無いのだからね。直ぐに駆け寄り「大地くん大丈夫?」と声をかけるが返事がしない


これはおかしい。遊びであろうと起き上がるだろうし声をかけたのにふざけるとは思えない、保育士は大地のホッペを叩き「大地くん大丈夫!?大地くん」新一も異変に気づいき「だいち?おきろよ」声をかけるが返事はしない、保育士は緊急事態と判断して直ぐに救急車を呼んだ



気が付いた時は白い部屋にいた。ベットに寝ていて白いカーテンで周りを閉じていた…ここはどこだろう?カーテンが開かれ現れたのは、父親と白い服を着た女性だ。「起きたか大地?駄目じゃないか!体調が悪かったらちゃんと言わないと!」父親は心配していたようだ

 白い服の女性が「大丈夫ですよ。風邪で倒れただけですから」優しい笑顔で話すが…違うな、きっと原因不明か似た症状と間違ったのだろう。今でも激痛はある先程より痛みは引いたが…


父親は、女性と何か話していたが扉が開いた、そこには新一と真緒と母親達だ。お見舞いに来たようだ、真緒達が近寄り私の顔色を伺いながら「だいちだいじょうぶか?たおれてビックリしたぞ」何故か泣きそうに話す真緒、その隣に泣きながら「ごめんなさいおれのせいで…おれのせいでたおれちゃて」新一はどうやら責任を感じているようだ


「新一よ気にするな。私の体調管理ができてなかっただけだ、新一は、私に字を教えようとしたのだろう?ならお礼を言わなくてはなありがとう新一。」優しく話たが理解できてないようで「なんでおれいいう?おれがわるいことしたのに」


「…悪い事したのか?新一は善意…良くしようとしたのだろう?私に対してなら悪い事はしていない、結果として悪かっただけだからな」なんとか理解したか「ゆるしてくれるのか?」大地は頷く


新一は笑顔になり「そっか!はやくなおせよ」どうやら責任感は無くなったようだ。真緒の手が私の額に触れて「ねつないね、こんどはたおれるなよ?」自分の空いている手を額に当てる


どうやらここは病気など何か体調が悪くなったら来る場所のようだ、推測するに激痛に耐えかねて気絶し、大人の女(保育士)が助けを呼んでここに運ばれたと言ったところか

 いつのまにか出ていた父親が部屋に入って来た、どうやら話が終わったようで私に近寄り「今日は入院だってよ。明日検査してなんにも無かったら退院だと、良かったな大事にならなくて」頭を撫でながら話…やはり原因が解らなかったようで


「大丈夫だよお父さん、心配させてごめんなさい」横になりながらも頭を下げる、父親は頭を掻きながら「…まぁ子供なんだからしょうがねぇよ。松本さん、武川さんも、お見舞いありがとうございます。」と母親達に頭を下げる


父親と母親達は雑談に入り、私も新一達と話をした…アニメとはなんだ?ゲーム?できる限り話を合わせたが大丈夫だろうか?


時間が来たようで母親達は帰って行った。外を見ると日が赤くなっていた…結構な時間がたっていたようだな…さてと、父親も帰る支度を始めてチラリと私を見た…?何か言いたげだな


ニコリと笑い「んじゃ帰るからよ、大人しくしとけよ」…さてどうしたものか、父親は疑っているようだ。子供にしては落ち着きしすぎているからだろうか?ともかく今は、私について話か話さないかだ、話してどうなるか解らないが、一人で生きていけるから問題ないが…このまま疑われながら生活となると先々問題になるかな?


「お父さん、少し話がある」父親を呼び止めて、父親はすぐに側による、そして身体を起こして父親の目を見ながら「お父さん…いや父親よ、私はミスティルと言う、質問はあるだろうがとりあえずは聞け」顎に指を当て考える。(妄想の類か?まぁ子供なら想像力がたくましいし聞き流すか)「そうかミスティル?か、格好良いな」


手を父親の前に出した。そして「ブラッド…固まれ…」と呟く。すると手のひらに小さな切り口が現れ、血が溢れる常識では以上なほどに…その血は手を覆い、手のひらが赤色に染まった時、血が尖り10㎝程度伸びた。まるでナイフの形状のように…ふむ予想以上に魔力が回復していたようだ、流石は私だ…


驚き声も出ず見ていたが「これで信用できたか?私は大地ではなくミスティルだ…事情は説明する。」大地の声に我に返り「なんだよこれ…一体何者なんだ?」自分でも驚くほど冷静に聞いた


大地は頷き、まずは魔法を解いた…血のナイフの形が崩れ、切り口に戻っていき、切り口も何事も無かったかのように無くなった。「もう一度言おう、私はミスティル。異世界の魔術師だ…今の現状だが、解る範囲で説明する」と説明を始める…異世界から来た事…転生魔法の事…大地に入った事…父親は頷きながらもなんとか理解したようだ


「…以上だ。大地は今どこに居るかは解らないが、戻って来ないと思って貰いたい」…戻って来ないか…ある意味仕方が無いかも知れない「だがミスティルだっけ?俺の息子でいいんだよな?転生魔法とやらでも生まれ変わっただからよ。」


驚いた…予想では、息子を返せなど感情的になると考えて、それらの対策をしていたのだが無駄になったな、だが理由が気になるな、私を息子に認めた理由が…父親は察したのか理由を話始める

 「お前の…大地はな、虐待を受けてたんだよ気づいた時は自殺する一歩手前だったあいつとは離婚して離れ離れにしたが、精神的にダメでな目を離せなかった。いずれにせよ、イジメにあって自殺をまた考えたかも知れない。駄目な父親だよ、だからという訳じゃないが、転生しようとお前は俺の息子には変わらない

。今度は守ってみせるさ」…なるほどな、母親からの虐待か、いつの時代になっても起きるものだな…


「解ったが…この事は他言無用だ、それと大地でいい。私はミスティルではないからなお父さん」父親はニヤリと笑い「おう!疑問も晴れたし帰るわ」と手を上げて部屋から出る。(魔法か…信じられねぇが、見せられたら信じるしか無いか、実感わかないがまぁ気にしても意味ないか)


父親が去った後は、わき腹を触る…痛みは無くなった魔法を使っても眠気などは感じなかった…多少ダルさはあるが気になる程ではない、魔力の問題は解決したが、やることはまだ沢山あるからな…

 まずは改造手術を続けるか、魔力の問題は片付けたが他にも熱などの耐性や身体能力の上昇、魔法の耐性…これは後でいいか、これらは魔法を使えば二時間程度で終わるし魔力も足りるだろう


夜になり、様々な人体の改造を始めて…終わる頃には魔力が底に付いたらしく眠気に負けて眠った…




朝頃、目が覚めて父親と共に検査を受けたが特に問題無く退院した…検査終了した頃には昼になっており、ファミレスに入ったが驚きに満ちていた。

 ハンバーグとやら旨いぞ!こんな物初めてだ!コーヒーとやらも気に入った!そして安い!ファミレスとは素晴らしい場所だ!


食べながらも父親は色々質問してきた。と言うのも前世についてだ、どうやらファンタジー?とやらに興味があるらしく、そのファンタジーは私の前世の世界に当てはまるらしい…あまり魔術に関しては話さず、魔物について話した



昼頃には自宅に帰った。ファミレスでアニメについて聞いた時、父親は目を輝かせ「家に帰ったら見せてやるよ!とっておきのな!」とそう言われアニメとやらを見る事に…ついでに父親は休みを取ったぞ

 「さてと大地なら…これだな」と自室から取って来たものは、ガンダム?と言うタイトルで平べったい箱だ。なれた手付きで見る準備をする…それらの機械についての質問は後にする…そしてその作品を見た。



感動した。この感情は久々だ、アニメとはこれほど面白いのか?MSモビルスーツは面白い発想だな今度作ってみよう。それに主人公とヒロインの互いに想いを寄せながらも、互いを守る為に戦ってしまった所が悲惨でもあり感動できる所だ…後に聞いたがガンダムと言うのは数種類あり、見たものはポケットの戦争と言うようだ



その後ご飯食べてお風呂入って…その間父親とは前世の話をした…良くないな。念の為忠告をする事にした「父さんそんなにファンタジー好きなのか?」持ち帰った仕事をこなしている父親に聞いた

 「だってワクワクするだろ?行ってみたいものだ。スライムとか見てみたいし触ってみたいしな」予想通りの答え…興味と好奇心で溢れている


「幻滅するがそんな甘い世界ではない、スライムなんて凶暴な魔物代表だぞ。それに魔物のせいで多くの人人々が殺されている、この世界にはそういった生物はいないようだが…スライム一匹でこの街は滅ぶぞ」


父親は、軽く受け流しながら「でも対策はあったんだろ?魔法とかさ」軽い気持ちで答えた「…魔法は奇跡の技だ、その意味が解るか?」手を休めて大地を見つめ「どういう意味だ?」奇跡の技の意味を聞く


「奇跡とはなんだと思う?」奇跡とはまぁ…科学で証明出来ない事とか?後は妖怪や魔法とかか?と悩んでいると「奇跡とは未知だ。私にとってここは奇跡に満ち溢れている、だが父さんにとって私の前世が奇跡だろうそれに私…全ての生物は魔法を極める事は不可能だろう」…何が言いたいんだ?


「まだ解らないか?未知…解らない物が絶対に必要になったらどうする?調べるだろ?だが調べると言っても危険がある…そうだな、初めてゲームをする時全部の要素を見れるか?」難しいだろうな~まだマ○オクリアして無かったな


「しかも失敗は許されない。失敗は死ぬ事もあるし場合によっては、世界が滅ぶ事にもなる…要は魔法は危険でもあるがそれに見合う物も手に入るだ」ソウナノカー


「だけど教えればいいだろ?まぁどっちにしたって行けないんだから関係無いだろ」仕事も終わって無いしな…が「何を言っている?行けないならこんな事話さない、行ける可能性あるから話しているのだぞ?」なん…だと…?


父親が急に立ち上がり、大地に詰め寄るそして「なにそれ異世界行けると言う事か?つまり異世界ハーレムが出来ると魔法使ってチート並みの強さを持って可愛い女の子とイチャイチャですか~その最高の状態になる方法を言え言って下さいお願いします!」揺さぶりながら力説する


父親を無理矢理落ち着かせた…まさかこんな事で魔法を使うとはな…そして説明だ、異世界に行く魔法は様々あるし、私は異世界に行った事はある。と言っても2つか3つ程度だ。その魔法の中には全く違う場所に異世界への入口が開く事もよくある、だからこそ説明した…まぁ確率で言えば10%以下だが


落ち着いた父親は「すまなかったな…さてそろそろ寝ろ大地」時間を見てから大地を寝かせた…確かに今日は疲れた。肉体にダメージは少ないが精神的なダメージは大きいだろうし…大地は父親の言うことを聞いて眠った

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