やっと症状が治まった
あの変な子供から会って五日、我が主がいる城に到着し早速報告をしているのだが
「クリスの話は解ったが•••本当なのか?」煌びやかな部屋には執務用の机とフカフカな椅子に座って居るのはジジイだ
顔の大半は髭が占めており顎髭は胸まで伸びており年なのか白色になっている
太い眉毛から見える瞳は優しさと慈愛に満ちており、その先には水色の髪に燃える様な瞳の女性、クリスチーナ・ワイズマンだ
「信じられないでしょうが事実の様ですその技術があれば我が国の戦力増量は間違い無いでしょう
ですがあの者•••ロックは侮れません。あの雰囲気は異常で本来なら聞いてから立ち去るはずでしたがあの場に止まれる勇気は出ませんでした」
「異常か•••信用に値するのか?そいつは」クリスは否定し「私ではあの者をどういう人物か把握出来ませんでした
しかし技術、知識を多く持っておりほぼ無償で手に入れるなら会って損は無いと思えますし長く付き合うならば会ってロックを見定めて下さい」
目を閉じ思考を巡らせる•••国の現状や他国の戦力差•••そして「そうだな一度は会っておこう。コレにサインすれば良いのだな?」と大地から受け取った紙を見る
「そうですがロックはサインをしたら現れると言っておりました。ここでサインをするのは警護の関係上やめて頂きたい」
「では今から一時間後謁見の間に集めてくれ」と立ち上がり部屋から出て行った
一時間後
王族が座るで有ろうフッカフカな椅子、赤い絨毯が椅子から扉まで引いてあり、その絨毯の脇には様々な人がいる
軍のトップ、財政のトップ、有力な貴族の方々がそして国王の隣にはクリスと怪しげな少女が立っていた
何故怪しげなかと言うと少女の手にはハルバートと呼ばれる槍があり、服装も周りとは奇抜なデザインをしている現代風に言えばゴスロリだ
「•••皆を集めた理由である。これからコレにサインをしてみよう」集めた理由を聞いた者達の反応は様々
忙しい時にこんな理由で集めたのか、とうとうボケたかクソジジイ、そろそろ王子にゴマスリしとくかなどなど
そして国王がペンを持ちサインをすると絨毯上に魔法陣が現れそこに立って居たのはマントを着け、仮面をしている少年だが手には棒状の何かを持っているそして
「この〜いのちか〜けていどむ〜こわくとも〜」棒状に話し•••いや歌を歌っているようだ
しかも大熱唱である!身体全体を使って歌っているのがわかる
それを見たクリスとゴスロリ以外は驚きと理解が追いつかず呆然としていたが二人は警戒していた•••2分くらいたっただろうか歌が終わったようだ
「ふぅ次は雪のつばさにしよう」すぅと呼吸してまた歌い始めた•••たまらず「貴様何者だ無礼であろう!」と誰かが言った
「あん?•••あれ?•••貴様見ているな!」とズビシとポーズをつけて指す大地
•••反応無いのを確認してから「まぁいいや」とゴスロリの方に近寄る大地
「僕はロックですよろしくお願いします国王さま」と握手を求めるが「•••隣が国王だ私は護衛」チラリと国王を見る。国王もオホンと主張する
「えーあれじゃ無いの?彼は影武者で君が本当の国王みたいな?まぁいいよそれより君の名は?後写真お願いします」と何処からか怪しげな箱取り出しゴスロリに向けるが
向けた瞬間箱は真っ二つに割かれ壊れてしまった「ダメ」
「え〜お願いしますよこんな完成度の高いゴスロリは無いんだからさ」オホン!
それの発生元を見ると国王が見ていた。話をいいかな?
「??まぁいいや君は「クリスから話は聞いてるよロック君
君からある技術を受け取る筈だが教えて貰えないか?」
「解ってるよもう少し待ってくれる?今大事な話をしているから•••そう睨まないでくれる?」ゴスロリの方から殺気染みた物を感じる
「そろそろかな?僕の護衛がここに来る事になっているから話はそれからでいいかな?」ゴスロリから離れ全体の中央まで戻る
それと同時に壁が壊れた。ドカンと大砲でも撃たれたかのように派手に壊れた
粉塵から現れたのは青い騎士で槍を持っているそして「よっしゃ!一番」言い終わる前に騎士の下から無数の黒い手が現れ騎士にまとわりつく
油断していたのかそれに気づかず気づいた時には身体全体を掴んでいたそして「油断大敵だよ」
「ちくしょぉ!」振り払おうとしたが青い騎士は地面へと沈んで行った
•••粉塵が晴れてアレについて問いただす前にドドドと破裂音がしたかと思えば大地の前に黒い服に包まれた女が立っていた
「なんだのだ!」誰かが叫ぶ様に言い「こちらの事でね訓練をしているんだ。訓練終了だ」パチンと指を鳴らす
「では話をしよう•••なんだっけ•••あっ!、あれは数日前の出来事だ。私の家に」「ロック殿私が話を進めますがよろしいでしょうか?」
このままでは色々とヤバいと感じたクリスは無理矢理にでも主導権を握る。
そして我に帰った一部の外野が騒ぎ立てる、そりゃそうだ非常識過ぎる入り方や無礼千万な行いをすれば
面倒くさそうにやれやれと首を振った後にパチンと鳴らすと喧騒が静かになった
「うるさいから黙らせてもらったよ後それもね」と壁を指す場所は先ほど青い騎士が壊した場所だが何事も無かったかの様に元に戻っていた
「マリアルグ?」これは知っているのか?その意図を含めて見ると「わからないこれはなんだ?」と驚きのあまり国王の声が届いていないようだ
それにしてもソーサラーの頂点に立つ男が知らないとなるとそれ以上の実力者か
他にも目の前にいる黒服の女や青い騎士も同等な実力者•••なるほどクリスが警戒するのも頷ける
「•••では話を進めましょう、私がある任務の為の時にロック殿と出会いました。
その時に任務の障害になり話し合った結果こちらに来て頂きある技術を教えて頂く変わりに任務を放棄しろと、これが概要ですよろしいでしょうか?」
「大体あってるよ」黒服の女を下がらせるのを見ていると扉近くに青い騎士と白銀の重鎧をまとった騎士がいた•••気づかなかった
そしてバッと大地が動いた!周囲の騎士が剣に手を置く•••敵意は感じないが何か踊っているのか?
「•••何をしているのですか?」
「もってけセーラー服の練習だけど?あぁ気にしないで話はちゃんとするからさ」
•••こいつはなんだ?子供のような事をするが力は国なみの物を持つ者など聞いた事が無い
「•••分かりました、その技術とは遠距離武器であり、一般人が使えるようでその基礎を教えてもらいます。ロック殿お願いします」と大地を見ると踊りに集中していて話を聞いているのか疑問に思える
•••大地は踊りをしている何も反応が無いのでクリスは咳払いをして促しても反応が無い(あの子供とは話したく無いんだよな、たが仕方があるまい)
意を決して大地の下へ歩もうとする前に白銀の騎士がツカツカと大地に向かいそして手を握りそれを頭にぶち込んだ
「!?!いっつぅぅ何すんだよ!」白銀の騎士は国王に向かって「少しよろしいでしょうか?」と頭を下げてから「マスターいくらなんでも礼儀知らず過ぎます」
「礼儀も何も私の「関係ありません、なんであろうと礼儀をするのが一般的であり知らなくとも相手を尊重しましょう」
「おま「上司であろうと間違えを言うのは当然でしょう?それに郷に入れば郷に従えと言うことわざがあります。分かりましたかマスター」
頭をさすりながらもコクンと頷く•••涙流して無いか?
そして白銀の騎士は全員に対して「マスターがご無礼を働き申し訳ありません、本来であれば不敬罪などの罪になるでしょうがどうか許して頂きませんか?•••我々としてはあなた方と争うつもりはありませんので」
ホッとした気持ちで「今までの事は水に流そうでは話を進めてくれ」と大地を見る
「別に踊ったっていいじゃ無いか•••なんだっけ?技術の話?•••あっそう先ほど威力は見たよね?それが」ヘビーが握り拳を作り大地を見ていた
「•••先ほどと言うと?」疑問に思い尋ねると大地はガンに撃てと指示すると
ドドドンと破裂音が鳴り響くと同時に全員の目の前に小さな球が現れた、それは目の前に止まっている
「それが発展した技術の力だよ、今は僕が止めたけど実際は貫通するからね
それの基礎を教えるその代わり、今後一切僕達と関わらない事が条件だから」とクリスにアイコンタクトをとったつもりなのだが、クリスは寒気がして目を反らす
「•••まぁいいさそれでいいかな?」
「•••質問だ、我々との関係を閉ざすとはどう言った意味合いなのだ?」
「そのままの意味さ国王様、僕達の存在は無かった事にすること
技術を教えた後に接触されても面倒だからね」
•••つまり我々とは関わりたく無いか「しかし我々がしなくとも他国と関わると思うが?ならば我々と共にした方が後々良いのではないか?」
「つまり•••他国に様々な技術を流されたく無いと言いたいのかな?それとも純粋に僕の心配?まぁどちらでもいいけど
他国にも同じ事を言うだけだよ、でも他が勝手に関わりを持つかもねそれはそれでもいいさ
それらを全て滅するだけだから」
はぁと何処からかため息のような吐息が聞こえた。それはそうだ大地の言い分は子供のワガママのような言い分である
「とは言え言葉だけでは信用できないだろうし僕もそこまで•••アリスちゃんでいいかな?君が敵わないもしくは絶対に不可能な事をやってみようかな
死者の復活とか神様を呼ぶとかは無しだよその後の始末まで保証出来ないからね」
ゴスロリ•••アリスはピクリと眉を動かし大地を睨む様に観察し「何故私の名前を知っている?」
「細かい事は気にしない気にしない、それで?」
チラリと国王を見てから「なら•••今すぐにこの国を滅ぼませるだけの戦力と方法を教えて」ギョッとした表情でアリスを見る国王と貴族達、だがそんな事は不可能だ
転移魔法を一人で使えるはずも無く今から戦力を呼ぶとしても数週間はかかるからな「もし出来なかったら他にも色々教えて」
ふむと大地は考える•••そして「すごく魅力的な提案なんだけど今回は見送るよアリスたんならこんな服やコレとか」幼稚園児が着る服と猫耳を出した瞬間にアリスが持つハルバートに力が込めるそして突き刺す視線を感じるが
「おきに召さなかった?だったらこんな」コホンと咳払いが聞こえたそれも背後からそして「礼儀を持って接していますか?」•••悪かったよ
チッと舌打ちしながら「解ったよ」パチンと指を鳴らすと国王達の目の前に人が•••いや石で出来た人形のようだ人型で背中にはタルを背負っている、それらが10人程度現れたようだ
「その樽には火薬が入っていてそのまま突撃すると爆発する仕様になっておりますぅ、これを街の中に毎秒千人程出現させてカミカゼアタックをさせる
一時間程でここらは廃墟になるじゃないかな?アリスたんどうかな?」
さらりと言ったがとんでもない事を言ってる大地であったが周辺の反応はいまいち、そりゃ当然だ言葉だけなら誰でも言えるからだが先程の事を考えると本当にできそうとも考えられる
だから刺激しないように周りは何も言わないしアリスも国王を見ながら判断に困っているようだ
「•••確かにその方法なら出来るのでしょうが実現出来るのか?ロック殿」チラリと見てから代表としてクリスが聞く
「えっ出来ないと思ってたの?他にもフィフスルナよろしくの隕石落としとかできるけど?ここを壊すぐらい簡単だし•••まぁ納得出来ないならやってみるけど直さないからね」
あっけらかんと言う大地にクリスは本当に出来るだろうと確信し、国王を見て頷く
「解った認めよう」
「それじゃこれを渡しておくよガンとヘビーは残って技術を教えてランスは一度戻るよ•••元の世界にね」とパチンと鳴らすと手には茶封筒が現れヘビーに渡す、その中身を見ると火薬の作り方と火縄銃の使い方、作り方が書かれていた
「了解いたしましたマスターしかし我々はどう戻ればいいのですか?」
「後で向かいに行くさどうせ一ヶ月ぐらい居てもらう予定だからね」
(まぁ本音は面倒くさい事とそろそろ戻らないと時差がヤバい•••3日ぐらいかな?火曜日だろうし父さんには事情は話したから大丈夫だとは思うが
真緒達が心配しそうだ)
じゃと手をあげるとランスと大地の足元に青い魔方陣が現れ大地達の姿は消えて行った




