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にわか冒険者の破天荒な一年間 ~世界の王にあたしはなる!  作者: 満原こもじ


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第204話:悪魔と海の王国

 帰宅後、うちの子達とのまったりタイムだ。


「いやー、お祝いされてしまった。おめでとうあたし達!」

「好きなだけドリンクイートしてしまったね」

「うーい、いい気分だぜ」

「あっ! アトムあんたまたお酒飲んでる?」

「す、少しだけですぜ」


 油断も隙もありゃしない。

 まー今日くらいはいいか。

 レベルも二〇近く上がったし、ドラゴン倒して魔境クエストにも一旦の区切りをつけたしな。


 クララが言う。


「思ったよりもドラゴンスレイヤーは称賛されることなんですかね?」

「どーだろ? たまには皆宴会したいだけのよーな気もするしな?」


 ドラゴンスレイヤーだからっていいことがあるとは特に聞いてない。

 名誉称号みたいなもん?

 損することがないなら、二つ名が増えたと思えばいい気分だわ。


 ギルドからの帰宅時の転移でボーナス経験値が入り、レベルはあたしとクララとアトムが五六、ダンテが五五となる。

 人形系レア狩りをしている時にスキルも覚えたが、ほとんど気にしていなかった。

 通常攻撃一撃でデカダンス倒せるのに、それ以上の効率のスキルとか考えられんもん。

 なので改めてここで確認しておく。

 

 あたし

 『ランニングショット』(敵単体強攻撃バトルスキル。同時に攻撃力に敏捷性のパラメーターを加えるステートが術者につく)

 『ハヤブサ斬り・零式』(単体二回強攻撃バトルスキル。クリティカルあり)


 クララ

 『ハイリカバー』(全体回復白魔法)

 『ウインドリカバー』(全体回復+状態異常解除+弱体化解除白・風魔法)

 『セイクリッドポール』(敵単体に聖属性攻撃白魔法)


 アトム

 『スターアライズ』(味方全員の攻撃力・防御力・魔法力・魔法防御・敏捷性を上げる魔法)


 ダンテ

 『メドローア』(敵単体に火・氷属性攻撃魔法。非常にダメージ効率が高い)

 『レッドスプライト』(敵単体に火・雷属性攻撃魔法。スリップダメージ付与)

 『ビリビリレイン』(敵全体に水属性攻撃魔法。同時に雷弱体ステート付与)


 特筆すべきスキルが多い。

 あたしの『ランニングショット』は、長期戦の場合は初っ端に使うと以降の攻撃力が跳ね上がる。

 おまけに『ハヤブサ斬り』と同じように武器の属性やステート付与が乗る。

 ……レッドドラゴン戦に使えばよかった。


 『ハヤブサ斬り・零式』はあたしの最強のスキルだろうな。

 レベル的に多分もうスキルの習得はないと思うから。

 消費マジックポイントが大きいので乱発はできないが。

 ……レッドドラゴン戦に使えばよかった。


 クララの『ウインドリカバー』は非常にいいスキルだ。

 回復量はヒール程度だが、基本状態異常や弱体化の解除も行えるのが大きい。

 ……レッドドラゴン戦に使えばよかった。


 アトムの『スターアライズ』は支援強化魔法の決定版的存在。

 ……レッドドラゴン戦に使えばよかった。


 ダンテの『メドローア』や『レッドスプライト』なんて強いに決まってる。

 ……レッドドラゴン戦に使えばよかった。


 レッドドラゴン戦は不慮の事故みたいなもんだ。

 最初からドラゴンと戦うことを決めてたら、当然万全の準備をしてたさ。

 負け惜しみでなくて勝ち惜しみかな?

 反省はすれども後悔はせず。

 これがあたしの生きる道。


「おそらくこれで、レベルアップに伴うスキル習得は終わりです」

「やっぱそーか」

「もっとも運のパラメーターの高いユー様はわかりませんけど」

「ここでも運が関わるかもなの?」

「チュートリアルルームのレディからスキルスクロールを買う手はあるね」


 ダンテの言う通りだ。

 汎用でも有用なスキルはまだまだある。

 といってもうちのパーティーはバランスがいいから、手持ちのスキルで十分戦えるよなあ。

 アトムの会心頻発を生かすために連続衝系のバトルスキルを揃えたいとか、状態異常事故の可能性を減らすため『クイックケア』をアトムとダンテに、とは思うけど。

 当面保留でいい。


「さて、今日は寝るぞー。おやすみっ!」


          ◇


 ――――――――――五一日目。


 ドラゴンスレイヤーとなって初めての朝は雨だった。

 御苦労、休めってことだろうか?


「ダンテ、これ魔境も雨かなあ?」

「イエス、ボス。トゥデイはワイドレンジでレインね。バット、トゥモローは晴れね」

「そっかあ」


 今日どうしよう?

 新しい『地図の石板』が来てると思う。

 どこ行きか確認はしときたいのだが、テンションが上がらん。

 雨がやんだらでいいか。

 ギルドでアイテム換金するのは必須として……。


「海の王国行って素材買おうか? どんなんが手に入るのか調べときたいし」

「いいでやすね」

「じゃあまず本の世界で肉狩りしまーす。クララに処理してもらってる間に、あたしはギルドでアイテム換金してくるよ」

「「「了解!」」」


          ◇


「雑魚は往ねっ!」


 本の世界でコブタ狩りだ。クララが首をかしげる。


「八体目です。多くないですか?」

「三トン捌いておいてくれる? 五トンはそのまま海底に持ってくから」

「わかりました」


 ここ最近のクララの包丁捌きの早いこと、神業レベルなんだよなあ。


「アリス、リボン似合ってるよ」

「そ、そう? ありがとう」


 この前青の民の族長セレシアさんにもらったリボンを着けた金髪人形アリスは、澄ました顔をしてるが気に入ってるようだ。

 本の世界のマスターのアリスは、世の中の全ての既知の知識を持っているというが?


「一〇〇年くらい昔、悪魔と海の王国が揉めたことがあったみたいだけど、あらましを教えてくれないかな?」


 アリスが説明してくれる。


「ちょうどその頃、海の一族は二派に分かれて争っていて、現在の支配者である女王ニューディブラが優勢だったの。ところが一〇九年前、高位魔族バアルが介入し、戦局は混沌としてきた。最終的にノーマル人ヒバリをリーダーとするドワーフ、森エルフ、獣人のパーティーが女王に味方し混乱は収まった。以降海は概ね平和で、大きな抗争は行われていないわ」

「悪魔バアルね。ありがとう」

「いいえ、どういたしまして」


 逆に言えば一番最近の内戦に悪魔が関わっていたということか。

 以前クララが海の王国は悪魔と争ったことがあるって言ってたけど、ガチで泥沼の戦いだったんじゃないか。

 こりゃあヴィルを女王に紹介するのは、よっぽど気を使わないといけないなあ。


「じゃあね、また来るよ」

「ではまた」


 転移の玉を起動し帰宅する。

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