第149話:パワーカード『あやかし鏡』
アルアさんのところでもらってきた交換レート表を、夕食後にうちの子達と確認する。
アトムじゃないけど、これ見るといろんなことが想像できて楽しいな。
現在交換できるカードは以下の通り。
<五〇ポイント>
『逃げ足サンダル』敏捷性+一五%、回避率+五%、スキル:『煙玉』
<一〇〇ポイント>
『ナックル』【殴打】、攻撃力+二〇%
『シールド』防御力+二五%、回避率+七%
『光の幕』防御力+一五%、魔法防御+一五%、沈黙無効
『ニードル』【刺突】、攻撃力+二〇%
『ボトムアッパー』攻撃力/防御力/魔法力/魔法防御/敏捷性全て+七%
『ルアー』狙われ率+五〇%、防御力+一五%、魔法防御+一五%
『スナイプ』攻撃が遠隔化、攻撃力+二〇%
『スラッシュ』【斬撃】、攻撃力+二〇%
『火の杖』魔法力+一五%、スキル:『プチファイア』
『マジシャンシール』魔法力+二〇%、MP再生三%
『シンプルガード』防御力+二五%、クリティカル無効
『鷹の目』命中率+五〇%、攻撃力+一〇%、敏捷性+五%
『ハードボード』防御力+三〇%、暗闇無効
『アンチスライム』【スライム特攻】、攻撃力+二〇%
『フレイムタン』【火】、攻撃力+一二%、火耐性三〇%
『寒桜』【氷】、魔法力+一〇%、氷耐性三〇%、麻痺無効
『オールレジスト』基本八状態異常および即死に耐性五〇%
『ホワイトベーシック』魔法力+一五%、スキル:『ヒール』、『キュア』
『雷切』【雷】、雷耐性三〇%、魔法防御+一五%、即死無効
『カマイタチ』【風】、風耐性三〇%、敏捷性+二〇%、防御力・魔法力弱体無効
『石舞台』【土】、土耐性三〇%、防御力+一〇%、スキル:『地叫撃』
<一二〇ポイント>
『サイドワインダー』【斬撃】、攻撃力+一五%、スキル:『薙ぎ払い』
<一五〇ポイント、一枚限り>
『癒し穂』魔法力+二五%、スキル:『些細な癒し』
『風月』攻撃力+二五%、スキル:『颶風斬』、『疾風突』
『スコルピオ』攻撃力+三〇%、毒付与
『スペルサポーター』魔法力+一〇%、MP消費率五〇%、MP再生三%、沈黙無効
<二〇〇ポイント、一枚限り>
『あやかし鏡』戦闘中行動回数一回追加
「ちなみに残り交換ポイントは九一三だよ」
「かなり様々なパワーカードを戦略的に活用できるようになりましたねえ」
「乙女の好奇心がくすぐられるよね」
耐性や無効化のカードが出揃ってきている。
今すぐ必要ってわけじゃないけど、クエスト先の魔物の種類によっては欲しくなりそうなやつがある。
デカダンス戦では、氷耐性の『寒桜』を装備していてもなお薄氷の勝利だったからな(うまいこと言ったつもり)。
交換ポイントをある程度残しておくことは必要かもしれない。
今回新しく交換対象になったのは、『カマイタチ』『石舞台』『スペルサポーター』『あやかし鏡』の四枚。
『カマイタチ』と『石舞台』は、『フレイムタン』『寒桜』『雷切』の系統のカードのようだ。
常用するカードじゃないんだが、属性耐性があるので限定条件で必要になることがあるかもしれない。
特に『石舞台』は、敵単体に混乱・即死付加強攻撃の土属性バトルスキル『地叫撃』がいい。
クララが言う。
「もういくつかレベルが上がれば、アトムが『地叫撃』を覚えるはずですよ」
「そーなん?」
強敵向けバトルスキルを習得してくれるのはありがたいな。
同時にうちのパーティーにとっての『石舞台』の重要性は低下する。
一旦意識から外してよし。
「『スペルサポーター』はベリーストロングね」
「私やダンテに向いています」
「異論の余地なく使えるカードってのは、どーも面白みに欠けるっていうか」
「エンターテインメント重視も程々にしておくべきでやすぜ」
『スペルサポーター』は見るからに後衛向けで、使い勝手のいいカードだな。
こういう汎用性があって強力なカードは交換確定だ。
限定一枚なのでクララとダンテ、どちらに装備させるべきか?
「で、この『あやかし鏡』ってやつなんだけど。エグくない?」
「エグいですね」
「エグいぜ」
「エグいね」
何だこの『戦闘中行動回数一回追加』って?
一人仲間が増えるのと同じことじゃん。
前からすんごいカードがリストに載ってるなとは思ってたけど、実際に手に入れられるとなると違った高揚感がある。
ただし、このカードの効果についてはわからないことも多い。
「これ装備者が一ターンにつき一回行動回数が増えるっていう理解でいいのかな?」
「メイビー、ソーね」
「実にヤバいパワーカードだな」
もっとも『あやかし鏡』自体に能力補正の効果はない点には注意が必要だ。
行動回数が増えるというのを文字通り解釈するなら、パーティーのメイン火力であるあたしが装備すべきだろう。
強敵相手に『ハヤブサ斬り・改』を連続で叩き込んで、大ダメージを与えることができる。
また状態異常技を使うような危険な魔物を倒してから、最後に『雑魚は往ね』で一掃するような使い方も可能か?
「行動が増えるタイミングっていつになるんだろ? ヒットポイントやマジックポイントの自動回復は行動の度なのかな?」
「さあ? 強力なのは確かで、誰が装備しても有効だと思われます。入手して調べてみるのがいいでしょう」
「道理だねえ。じゃ『あやかし鏡』はもらってから検証と。あとどうする?」
クエストの内容によって急に欲しくなるカードもあり得るので、交換ポイント四〇〇くらいは残しておくか。
『あやかし鏡』と『スペルサポーター』を交換するのは決定なので、あと一、二枚はもらってもいいかな。
「よし、『ハードボード』もらおう!」
「「「賛成!」」」
あたし達も上級冒険者並みのレベルになった。
今後は強力な魔物を相手にすることが予想される。
ならば盾役アトムを厚くすることが重要だ。
現在アトムに装備させている『シールド』の回避率上昇効果がもう一つなのだ。
回避してラッキーというより、食らうダメージを確実に小さくしたほうがいい。
より防御力上昇効果の大きい『ハードボード』に代えた。
『ポンコツトーイ』を使わなくなった時、代わりに『シールド』を入れてさらに防御力を上げるオプションもある。
「じゃ、明日はアルアさんとこでカード交換してしばらく試闘、その後にギルドね」




