第4話 クラスメイトは女王様②
アン「もう、そんなに嫌がんなくて
いいじゃないですか」
アンが頬膨らませ怒る。
ま、まずい。
女だってバレるのを恐れて過剰に
拒否してしまった。
『コツン』
ロイドが肘で俺をつついた。
ロイド「ほら、女の子には優しくしないと」
カイト「お、おう……」
ロイドに注意された。
カイト「悪い……俺の代わりに慰めてもらって
いいか?」
出会ったばかりなのもあって、
どうやってアンの機嫌を取れば
いいのか分からなかった。
ロイド「逃げちゃ駄目だよ。
君がやらないと」
ロイドが正論を言う。
くっ、確かにその通りだ。
今後、楽しい学園生活を送るためにも
『俺』がアンと仲直りせねば!
カイト「本当に悪かった。
一つだけなんでもいうことを聞くから
許してくれ」
……どうだ?
これでいけないか?
アン「ほう、なんでもですか……」
アンの目が怪しく光った。
……。
…………。
アン「ほら、女王様と呼びなさい! 豚!」
四つん這いになった俺の上に女王様が
座っている。
『パシンッ』
アンが俺の尻を叩いた。
カイト「じょ、女王様~」
アン「豚が人間の言葉を喋ってるんじゃありません
ことよ!」
『パシンッ』
アンがまた俺の尻を叩く。
カイト「ぶ、ぶひ~(女王様~)」
アン「何をいってるのか、分かりませんわ!」
『パシンッ』
り、理不尽だ~~。
ロイド「驚いたよ、カイトにそんな趣味がある
なんて……」
生徒A「カイトくんって……」
生徒B「えぇ、そっち系の……」
周りの生徒がひそひそと
勝手なことを言っている。
カイト「ぶひー!(俺の趣味じゃねーよ!)」
コケ「コ、コケ~(アン、さすがにこれは……)」
コケがアンに何かを言っている。
カイト「お前も普段からこんな目に合って
大変だな……
辛くなったら俺んちに逃げてこいよ」
俺がコケに同情した。
コケ「コケ~!(俺はこんな目に合ってねーよ)」
コケ、ケ(お前だけだよ!)」
何を言っているか分からないが、
今ここにアン被害者の会である俺たちの間に
絆が生まれた気がする。
コケ「コケ~!(生まれてねーよ!)」
アン「お~ほっほっほ」
アンが楽しそうに笑う。
……まぁ、アンの機嫌が直ったからいいか。
カイト「ぶひ~」
その後もアンが満足するまで豚として
過ごすのだった。




