第11話 歓迎会③
レイ「最後は僕の番だね。
……ようこそ、僕の部屋へ」
レイに案内された俺たちは
彼女の部屋へと足を踏み入れた。
部屋には彼女のお気に入りの本が飾られていた。
カイト「ほんと、レイはおとぎ話が好きだよな~」
飾られた本の一冊を手に取りながら俺が言った。
レイ「まあね。
マオ……読みたい本があったら言って。
僕が読んであげるから」
マオ「ありがとう。
……あっ、この本がいい」
マオが白馬の王子が表紙に描かれた本を指さした。
レイ「オッケー。
じゃあ、読むよ」
レイ『むかし、むかし。あるところに……』
~少女読み聞かせ中~
レイ『……こうして、白馬の王子様のキスで
お姫様が目を覚ましたのでした。
めでたし。めでたし』
パタンッ。
レイが本を閉じた。
レイ「どうだい?
楽しめたかな?」
マオ「うん! すごーく、良かった!」
マオが嬉しそうに言った。
どうやら、お気に召したらしい。
レイ「じゃあ、この本はマオにプレゼントするよ」
マオ「いいの?
ありがとう……レイさん!」
マオが白馬の王子が描かれた本を
大切そうに抱える。
レイ「カイト……」
レイが小声で耳打ちする。
カイト「……そうだな」
俺がレイの提案に賛同した。
マオ「どうしたの?」
俺たちのやり取りを見て
マオが不思議そうにする。
レイ「ふふ、それは明日のお楽しみだよ」
レイが思わせぶりに言った。
……そんなわけで、
マオの歓迎会は成功に終わった。




