第10話 歓迎会②
カイト「じゃあ、次は俺の番だな」
俺が手に持っていたソフトをゲーム機にさす。
テレビ『英雄クエスト~龍の秘宝と囚われの姫~』
テレビ画面にゲームのタイトルが
大々的に表示された。
カイト「さぁ、これを持って」
俺がコントローラーをマオをに渡す。
マオ「……?」
マオが困惑する。
どうやら、ゲームをしたことがないらしい。
カイト「え~と、まずはこのボタンを押して……」
マオ「う、うん」
俺たちが一緒にゲームを進めていく。
~少女ゲーム中~
テレビ『会心の一撃! 魔王が倒れた!』
手に汗握るバトルの果てに魔王が倒された。
テレビ『助けに来てくれてありがとう……勇者様』
勇者とお姫様が抱き合う。
そして、そのままエンドロールが流れた。
カイト「ゲームはどうだった?」
マオ「お姫様が無事に助かって良かった」
マオが嬉しそうに言った。
けれど、すぐに暗い表情になり……
マオ「でも……魔王が倒されちゃったのが
悲しかった」
カイト「そっか……そうだよな。
みんなが救われるハッピーエンドなら、
魔王も救われなきゃダメだよな」
残念ながら俺の選んだゲームでは
マオを満足させることはできなかった。




