第8話 君へのプレゼント
レイ「どうかな……?」
着替え終わったレイがそこにいた。
俺が選んだ服は黒を基調としたドレスだった。
マオ「うん。
すごく似合ってる」
マオが褒めた。
カイト「ああ、すごく綺麗だ」
この服を選んで良かった……
心の底から、そう思った。
アリス「レイちゃん!
最高に可愛いわ!」
アリスが興奮気味に叫んだ。
カイト「だよな!
めっちゃ、いいよな!」
俺たちがレイを囲んで騒ぐ。
それから、しばらくして……
アリス「……でも、少し目立ちすぎるじゃない
かしら?」
冷静になったアリスが
俺の選んだドレスを分析した。
カイト「し、しまった……!」
今回の趣旨は目立たない私服を買うことだった。
それなのに、俺は……
趣旨に反するドレスを選んでしまった。
下手すれば、さっきまで着ていたシスター服より
目立ってしまうかもしれない。
カイト「わ、悪い……
別の服を……えっ」
レイ「……」
レイが……泣いていた。
カイト「ど、どうしたんだ?」
アリス「レイちゃん?大丈夫?」
俺たちが心配そうにレイの顔を覗き込む。
レイ「ち、違うんだ。
……ごめん。
ちょっと、嬉しすぎて涙が出ちゃった」
レイが涙を浮かべながらも笑う。
カイト「無理してないか?」
俺がそんな彼女を見て、
さらに心配する。
レイ「無理なんてしてないよ。
本当に嬉しいんだ……」
カイト「……!」
レイが俺に抱きついた。
レイ「ありがとう、カイト。
この服……大切にするね」
カイト「お、おう」
俺がぎこちなく返事をする。
そして……
『ドクンッ』
君の温もりを感じて、
俺の心臓が激しく高鳴った。




