第7話 騎士団とお説教
私の名前はミサキといいます。
魔法使いである私は騎士団に配属されることになりました。
そんな新入りの私の初任務は人間をつかまえることでした。
でも、ただの人間ではありません。
魔王が転生する可能性のある魔王候補と呼ばれる人間の捕縛です。
「魔王?ああ、フィクションのあれね。確か、勇者に倒されるんだっけ」
これが一般人の反応です。
彼らは魔王を空想の存在だと思っています。
しかし、魔王は実在します。
そして、復活をたくらんでいます。
「わざと逃がしたね?」
騎士団の団長が新入りの私たちに言います。
私たちは魔王候補の捕獲に失敗しました。
そのことで怒られているのです。
「君たちの気持ちも分かる。一般人をさらうために騎士団に入ったわけじゃないもんね」
団長が説教を続けます。
しかし、彼は勘違いをしています。
私たちはわざと逃がしたのではありません。
「い、いや、本当に相手が強くて・・・」
私と同じ新入りのライトが事情を説明しようとします。
「言いわけは聞きたくないね」
団長は聞く耳を持ってくれませんでした。
でも、それはしかたのないことなのかもしれません。
子どもひとりに新入りとはいえ騎士団が負けたなど。
にわかには信じられないでしょう。
これから話すのは私たちがとらえたつもりでいた恐ろしい少女のお話です。




