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第10話 私の名前②
魔王「私の名前は、まお・・・」
ルナ「マオちゃん!?」
私が名前を言い終わる前にルナさんが叫んだ。
ルナ「そっか。マオちゃんかー。
すっごく良い名前だね」
ルナさんがとびっきりの笑顔で言う。
『マオ』という名前がよっぽど気に入ったみたい。
ベル「ルナ。彼女はまだ名前を言ってる途中ではありませんでしたか?」
ルナ「えっ、嘘。ごめんなさい」
マオ「ううん。マオで合ってるよ」
私は嘘をついた。
魔王という名前は確かに大事だった。
でも、それよりも今は・・・
マオと聞いて喜んだ・・・
彼女の笑顔を見ていたいと思った。
ルナ「マオちゃん。マオちゃん」
ルナさんが体を左右に揺らし、
嬉しそうに私の名前を呼ぶ。
それを見ていたらなんだかこっちまで嬉しくなってきた。




