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第4話 アリスと父親
ある日のアリス邸。
「おー、アリス。今日も可愛いなー」
私がアリスの抱きしめる。
そして、その頭を撫でた。
「・・・パパ」
「おっ、なんだ?アリスー」
私がアリスに頬ずりする。
「さすがに、うざい」
「ガーン」
私が衝撃を受ける。
「これが反抗期か・・・」
私は子育ての本を取り出す。
「えーと、まずは話を聞く姿勢を示す」
よし!
私が本を閉じる。
「コホンッ」
私が咳ばらいをする。
「アリス・・・なんでも聞くぞ」
「今、アニメがいいところだから黙って」
拒否された。
「うう・・・どうすればいいんだ。教えてくれ、レイさん!」
私は遊びに来ていたアリスの友人――レイに聞いた。
「とりあえず、アリスの言うことをきちんと聞いたらどうです?」
レイが口元に指を置く。
「まずは、お口チャックです」
た、たしかに!
アリスは『黙って』と言った。
ならば、黙るべきだ。
「・・・」
私は黙ってアニメを見ているアリスを眺める。
(レイさんと遊ばなくていいのだろうか?)
レイを放ってアニメを見ているアリスが少し心配になった。




