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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第7章 少女たちの日常―中編―
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第2話 アリスと消えた記憶?

「先生! アリスは大丈夫なんですか!?」


 僕が医者に詰め寄る。


「外傷無し。脳も・・・異常なし」


 医者がアリスの検査結果が書かれたカルテと睨めっこする。


「記憶喪失の要因は・・・ストレスの可能性がありますね」


 ・・・。


 ・・・。


 病院からの帰り道。


 あの後、外傷が無かったアリスは退院する運びとなった。


 当然、アリスの記憶はまだ戻っていない。


「ここ直近のストレスと言ったら・・・」

「まあ、王都での生活だろうね」


 王都に来てからまだ二日。

 しかし、アリスにとってはこの環境の違いは大きなストレスとなってしまっていたのかもしれない。


「カイト。馬車を用意してくれるかい?」


 僕が言った。


「そうだな。アルテンシラに帰る支度をするか」


 カイトが頷いた。


「でも、ママも驚くだろうね」

「今朝、改めてお別れをしたばかりだもんな」


 カイトと僕が今朝の・・・ローザとのお別れを思い出す。


「あの・・・」


 アリスが心配そうに僕を見た。


「安心して。僕たちは君の幼馴染で親友だから」


 僕はアリスの手を取って優しく言った。


「案外、家に帰って好きなアニメを見たら記憶が戻るかもな」


 カイトが言った。


「そうだね・・・きっと、すぐ戻るよ」


 僕がカイトの言葉に同意した。


(だから、なんの問題もない・・・はず)


 僕が自信に言い聞かせる。

 アリスのことが・・・心配で仕方がなかった。


「駄目よ!」


 アリスが叫んだ。


「えっ」

「なっ」


 僕とカイトが驚きの声を上げた。


「王都から出るのは禁止。学校にもきちんと通うこと。いいわね」


 アリスが続けて言った。


「アリス。記憶が戻ったのかい!?」


 僕がアリスの肩を掴んで揺らした。


「・・・?」


 アリスはきょとんとしていた。

 どうやら、記憶が戻ったのは一瞬だけだったらしい。


「どうする?レイ」


 カイトが聞いた。


「本音を言うならアルテンシラに戻りたい。けれど・・・」

「アリスはそれを嫌がった」


 僕の言葉にカイトが続いた。


「そうだね・・・」


 僕が頭を悩ます。


「・・・」


 カイトが携帯を取り出した。


「カイト?」

「とりあえず、アリスの親父さんに電話する」


 そうだ。

 まず、彼女の親に連絡しなくちゃいけなかった。


「突然の出来事でそこまで頭が回らなかったよ」


 僕は反省した。

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