第15話 カイトとマオ①
早朝、俺は目を覚ました。
「おはよう、カイト」
先に起きていたローザが言った。
「おはようございます。ローザさん」
俺も同じように朝の挨拶をする。
「んっ」
ローザが手を差し出した。
「なんですか?」
俺が聞いた。
「昨日の分の日記」
ローザが言った。
「あっ」
しまった。
昨日は日記を書く前に寝落ちしちゃったんだった。
「すみません。これから、書きます」
俺はポケットから日記帳を取り出す。
「えーと、昨日は・・・」
俺が日記帳に昨日の出来事を書いていく。
「・・・」
ローザがそんな俺をじっと見つめている。
「そんなに見つめられると、書き辛いというか・・・」
「はい、手を止めない。集中すれば気にならなくなるわ」
ローザが急かす。
「分かりましたよ・・・」
俺がため息をつきながら再開する。
(えーと、昨日は何をしたっけ?)
俺が頭を捻りながら文字を書きだしていく。
「ふふ」
そんな俺を見てローザが笑った。
・・・。
「よし、できた」
俺が日記を書き終えた。
「ローザさん・・・あれ?」
「すー、すー」
ローザが寝ていた。
「どうぞ」
俺は日記を寝ているローザの隣に置いた。
「さーて、どうするかなー」
朝はまだ早い。
今の内に何かすべきことはあるだろうか?
「マオー」
聞き覚えのある鳴き声が聞こえた。
「今のはもしかして・・・」
俺が窓を開けた。
すると、そこには・・・
「やっぱり、マオか!」
「マオー」
マオが嬉しそうに鳴いた。
「えいっ」
俺は窓から身を乗り出して、マオの体へとダイブした。
『モフッ』
マオのモフモフの毛が俺を受け止める。
「お前も来てたんだな」
「マオー」
マオが元気よく返事した。
「ペロペロ」
マオが俺の顔を舐める。
「はは、まだ別れてから一日しか経ってないのに。もう、寂しくなったのか?」
俺がマオの頭を撫でながら言った。
「マオー」
マオが気持ちよさそうにする。
「よーし、折角だし王都を散歩するか」
「マオー」
こうして俺とマオの王都での冒険?が始まった。




