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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第6章 少女たちの日常―前編―
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第13話 三人の写真

「ほら、三人とも家の前に立って」


 ローザが言った。


「えっ、私も?」


 アリスが驚いた。


「アリスさんもこの家で一緒に暮らすんだからほら、ほら」


 ローザが遠慮するアリスの背中を押す。


「どうぞこちらへ。お姫様」


 レイがアリスに手を差し出した。


「姫はカイトよ」

「なんでだよ!」


 アリスの言葉に俺が反応する。


「私は悪役よ。人質はカイトに任せるわ」


 アリスが言った。


「姫は攫われる前提なのかよ・・・」


 俺が言う。


「はい。二人ともママが待っているから早く並ぶよ」


 レイが俺たちを注意した。


「真ん中はアリスでいいかい?」


 レイが聞いた。


「いや、レイだろ」


 俺が言った。


「ええ、そうね。レイちゃん以外ありえないわ」


 アリスが同意した。


「ええー!?僕!?」


 レイが大げさに驚いた。

 そんなに驚くことだろうか?


「ほら、レイちゃん早く」


 アリスがレイの手を引く。


「わ、分かったよ」


 レイが折れた。


 俺とアリスに挟まる形でレイが真ん中に立つ。

 撮影の準備は完了だ。


「いちたすいちはー?」

「にー」


 パシャリ。


「はい。撮れたわよー」


 ローザが笑顔で言った。


「現像が楽しみね」


 アリスが言った。


「いや、多分。見せてくれないぞ」

「えっ」


 俺の言葉にアリスが驚く。


「見せてくれるのは大人になってからだよね。ママ」


 レイが聞いた。


「ええ、そうよ。それまで楽しみに待ってて」


 ローザがアルバム帳を取り出す。

 それにはローザがこれまで撮った・・・

 俺とレイの写真が貼られている。


「少しくらい見せてくれてもいいのに」


 俺が文句を言った。


「駄目よ。写真は今じゃなくて過去を切り取るものだから」


 ローザが説明する。


「今は写真に頼らないでその目でこのかけがえのない日々を焼き付けて」


 ローザが言う。


「それで大人になったら一緒にこの写真を見て・・・子供だった頃を・・・」


 ローザが俺とレイを順番に見る。


「一緒に思い出を振り返りましょう」


 ローザが家族三人で一緒にいる未来を思い浮かべて微笑んだ。


「もちろん、アリスも一緒だよ」


 レイがアリスに抱きついて言った。


「いいの?」


 アリスが聞いた。


「ええ、アリスさんも一緒よ」


 ローザが頷いた。


「カイトもいいよね」


 レイが聞いた。


「当然だろ。このアルバムを開くときは四人一緒にだ」


 俺が言う。


「そうだね・・・」


 レイが言った。


「・・・?」


 俺が疑問を浮かべる。


 なぜなら・・・

 そう言う彼女の顔が・・・

 どこか寂しそうに見えたから・・・

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