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第6話 団長とシスター
「・・・ん?君は?」
私の行く手をシスター服を着た少女が塞いだ。
少女の顔はベールで隠されてよく見えない。
「魔王の転生候補はどちらですか?」
シスターの少女が聞いた。
「何のことか分からないな」
私がとぼける。
「洞窟・・・山賊に化けて子供を攫う・・・」
シスターの少女が言う。
「あー、あの時から盗み見ていたのか」
最悪だ。
「教えたら黙っていてくれる?」
私が聞いた。
「あなたが本当のことを教えてくれるのなら」
「うーん。どうかな。私は嘘つきだから」
嘘つき・・・それは本当のことだ。
今も嘘をつき続けている。
「それは困りましたね」
シスターの少女が頭を悩ます。
「それではこんなのはどうでしょうか?」
シスターの少女がベールで隠された顔の前に手をおく。
「なんだい?素顔を見せてくれるのかい?」
「変身・・・解除」
「・・・!?」
シスターの少女が消えた。
代わりにそこにいたのは悪魔だった。




