43/95
第5話 追跡者
ひとりの青年が王都への道を歩いていた。
彼の名前はオルガ。
騎士団の団長である。
「はあー、部下を怖がらせてしまうとは・・・」
私は自身の行いを反省する。
「これってパワハラだよね・・・」
誰かに怖い思いをさせる。
これは私が憧れるヒーローのすることではない。
「気を付けないとな」
女の子には優しくしなさい。
昔からよく聞かされた言葉だ。
「まあ、今はもう言われることはないけどね」
私は剣を掲げる。
今の私は騎士団の団長だ。
剣を握りたての弱かった自分ではない。
「魔王候補の確保の失敗。相手は子供だから私が出るまでもないと思ったんだけど・・・」
そうは言ってられなくなった。
「まあ、オフの時みたいに顔を隠して、服装を変えればバレないか」
私は王都を目指す。
新入りの部下たちが見逃した。
魔王の転生候補を捕まえるために。




