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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第4章 壊れた少女編―中編―
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第2話 家族ごっご

「さあ、みんな・・・お休みの時間」


 レイが言った。


「あれ?布団は一つなのか?」


 俺が聞いた。


「今日はマオちゃんを中心に川の字に寝る」


 レイが説明した。


「まあ、別に構わないけど」


 俺、レイ、マオが同じ布団に入る。


「・・・」


 レイの顔がすぐ目の前にある。


「さすがに、狭くないか?」


 俺が聞いた。


「大丈夫。これが家族の距離」


 レイが答えた。


「マオは苦しくないか?」


 俺とレイに挟まれているマオに聞いた。


「マオー」


 マオが鳴いた。


「大丈夫そう・・・だね」


 レイが言った。


「そうだな。むしろ嬉しそうだ」


 俺がマオを見ながら言った。


「マオー」


 マオが肯定した。


「ふふ、マオちゃん。パパとママですよー」


 レイがいつものおままごとを始める。


「よくよく考えたらマオには本当の両親がいるんじゃないか?」


 俺が当然のことを言った。


「マオー・・・」


 すると、マオが悲しそうに鳴いた。

 そこで俺はようやく気付いた。


 マオは畑に食べ物を盗みに入った。

 それもひとりで。


 両親がいるならそんなことをせずに済む。

 両親がご飯をとってきてくれるはずだからだ。


「もしかして、お前・・・ひとりなのか?」

「マオー」


 マオが俺の言葉に頷いた。


「マオ・・・俺が今日からお前のパパだ!」


 俺がマオを抱きしめる。


「マオー」


 マオが俺の腕の中で嬉しそうにする。


「じゃあ、明日マオを自然に返すというのは・・・」


 レイが聞いてきた。


「なしだ。この子は俺が育てる」


 俺が断言した。


「カイトだけじゃない。私も」


 レイが反論した。

 そして俺と同じようにマオを抱きしめた。


「そうだな。マオは俺とレイの子だ」


 俺がマオに言った。


「マオー」


 マオが喜んだ。

 こうして、俺たちは家族になった。


 けれど、この家族ごっこは今日だけで終わってしまった。


 俺の・・・

 俺たちのごくありふれた日々の終わりが・・・

 すぐそこまで来ている。

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