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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第3章 魔王編
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第4話 さまよい続ける魔王

 魂だけとなった魔王が王都をさまよっていました。


「えいっ」


 キーン。


「いたた。またはじかれちゃった」


 次はあの人。


 キーン。


 次は・・・


 キーン。


「少し休もうかな」


 私は誰もいない空の上をぷかぷかと浮く。


「もう、ずっとこのままで良いかも?」


 なーんてことを思ったり。


「ううん。駄目だよね。ちゃんと、新しい体を手に入れないと」


 私は地上の人間たちに目をやる。


「私は体を手に入れなきゃいけない」


 その理由は分からない。

 長い時間の中で忘れてしまった。


「でも、名前だけは憶えている」


 正確には忘れても人間たちが思い出させてくれる。


「この前のゲームでさ・・・」


 人間の声が聞こえてきた。


「魔王が強くてさ」

「だったら、勇者の剣を強化して・・・」


 人間たちが私の名前を呼ぶ。


 魔王――それが私の名前。


 記憶も目的も忘れた私に人間がつけてくれた大切な名前。


「あー、早く体を手に入れて人間とお話したいな」


 私は今日も自分が入れる体を探してさまようのでした。

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