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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第2章 壊れた少女編―前編―
18/93

第5話 お兄さんと旅の目的

「ねえ、お兄さんの名前はなんて言うの?」

「それは秘密です」


 その返答は初めて会ったとき・・・一か月前と同じだった。


「一か月も経ったんだからそろそろ教えてよ」

「うーん。時間の問題じゃないんですよね・・・」


 旅人のお兄さんが困った顔をする。


「実はですね。私は逃げているんです。だから、見つからないように名前を残さないようにしているんです」


 お兄さんは人差し指を口に当てて、シーと言う。

 どうやら、内緒の話らしい。


「何から逃げているの?」

「この世で一番大切な人から」


 お兄さんが悲しそうな顔をしながら言った。


「どうして、逃げてるの?」

「事情があって一緒に居られなくなったんです。だから、逃げなくちゃいけないんです」

「その大切な人はずっとお兄さんを追いかけているの?」


 お兄さんには悪いけど、もしそうならお兄さんを引き留めてその人に差し出そうと思った。


「いえ、追いかけてはいません。それは間違いないですね」


 お兄さんが言う。


「えっ?じゃあ、なんで逃げてるのさ」

「いやー、逃げる必要はないと頭では分かっているんですが・・・逃げてないと落ち着かないんですよね。まあ、一種の脅迫観念ですね」

「変なお兄さん」


 俺がお兄さんに言った。


「ふふ、そうですね。変ですよね」


 お兄さんがおかしそうに笑った。

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