第3話 レイと羊の魔物
私がカイトに会うため、旅人さんのいる宿屋を目指していると・・・
「こらー!畑を荒らすな!」
怒声が飛んできた。
(何かあった・・・のかな?)
私は怒声が聞こえた畑の方へ向かうことにした。
そこにいたのは・・・
「マ、マオー」
羊の姿をした小さな魔物だった。
「わー・・・かわいい」
私はその魔物を抱きかかえた。
「ふふ・・・もふもふ」
「マ、マオー!」
「キャッ」
魔物が暴れた。
私は魔物を手放した。
「おい、大丈夫か」
「うん・・・大丈夫」
畑のおじさんが心配する。
「相手は魔物だ。触ったりしちゃ駄目だ」
「う、うん・・・ごめんなさい」
おじさんが畑に戻っていく。
荒らされた畑を直しに行くようだ。
(私もカイトの所に行かないと・・・)
私が畑から離れようとして・・・
「マオー・・・」
さっきの小さな魔物が力なく倒れた。
「だ・・・大丈夫?」
私が魔物に駆け寄る。
「足を・・・怪我してるの?」
「マオー」
魔物が頑張って立ち上がろうとする。
「マ・・・オ・・・」
けれど、立ち上がれずに倒れてしまう。
「私に任せて・・・」
私が魔物をもう一度抱きかかえる。
「マオー!」
魔物が暴れる。
「大丈夫・・・私が治療するから」
今度は離さなかった。
「マオー・・・」
魔物は観念したのか私の腕の中でぐったりした。
「ふふ、待っててね・・・とびっきりの薬草があるから」
私は魔物を抱えながら薬草のある秘密基地を目指した。




