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第7話 神と呼ばれた悪魔
老悪魔「……」
倒れた爺さんは近くにいた悪魔が運んでくれて、今は家のベッドに横たわっていた。
白狐「大丈夫か? 爺さん?」
黒豚「しっかり、療養しろよ」
白狐と俺が爺さんを労わる。
老悪魔「バアル様のあの姿はな……」
白狐「いや、話続けんのかよ!」
黒豚「たいした執念だな……」
その執念に俺たちが尊敬を通り越して呆れる。
老悪魔「――人間ではない」
黒豚「人間じゃない?」
じゃあ、なんだっていうんだ?
老悪魔「お主らは『神』という言葉を聞いたことはあるか?」
白狐「この世界を七日で作ったていう、あれか?」
老悪魔「厳密には六日じゃ。神は七日目でお休みなったからのう」
黒豚「あっ、そうなんだ」
知らなかった。
やっぱ、爺さんは博識だな~。
老悪魔「そして、その六日目に神は自身の姿に似せた『人間』を作られた」
黒豚「自身の姿に似せて人間を――ってことは……」
白狐「もしかして、バアル様のあのお姿は!」
俺と白狐が顔を見合わせる。
老悪魔「そう、バアル様のモチーフは――神じゃ」




