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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第13章 数千年続いた物語を終わらせるために
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第4話 『次』の物語に向けて

ベルク「畜生! レイの奴、裸土下座の約束破りやがった!」


ベルクが悔しそうに言った。


チェシャ「仮にしたとしても、あなたに見えないでしょ」


私の目のカメラを通してこちらの映像はレイちゃんに伝わっているが、レイちゃんの方からは音声しか伝わってこない。


ベルク「例え見えなくても、声を通して恥じらいとか色々伝わるんだよ」


チェシャ「本当に気持ち悪いわね。あなたは」


私がベルクを軽蔑する。


ベルク「ふふ、誉め言葉として受け取っておくよ」


チェシャ「なんでよ! 侮辱として受け取りなさいよ……」


私が頭を抱える。


ベルク「……楽しい雑談はここまでにしよう。今日は魔法の稽古をつけてあげるよ」


チェシャ「あら、珍しいわね。あなたから言い出すなんて。どういう風の吹き回しかしら?」


ベルク「まあ、たまには兄弟子らしいことをしようかな~、って」


ベルクが柄にもないことを言った。

今日の彼はどこかおかしい気がする。


ベルク「それじゃあ、稽古を始めようか」


……。


…………。



チェシャ「はあ、はあ」


私は息を切らしながら仰向けに倒れる。


チェシャ「どうして、人形なのに息が切れるのかしら……」


私が自身の体についての疑問を口にした。


ベルク「この調子だと人間になれる日も近いかもな」


ベルクが笑いながら言った。


チェシャ「そんな馬鹿な」


私は人形でレイちゃんの妄想。

一生かかっても人間にはなれない。


ベルク「教えたことは覚えたかい? 分からない箇所があればもう一度教えるけど」


チェシャ「いえ、大丈夫よ。しっかり、レイちゃんに伝えられるわ」


私は魔法を使うことはできない。

だから、教えてもらった魔法は私の代わりにレイちゃんに使ってもらっている。


ベルク「それじゃあ、俺はそろそろ行くとするか」


チェシャ「あら、いつもの研究に戻るの?」


ベルク「いつもの研究の続きには違いないけど――王都に向かうんだ」


チェシャ「王都に? どうしてまた?」


ベルク「研究が大詰めでね。誰にも邪魔されない――先生にも秘密の『研究室』で作業する必要があるんだ」


チェシャ「そんなもの作っていたのね……」


ベルク「だから、当分はこっちに顔を出せない。先生にはいい感じに誤魔化しといてくれ」


チェシャ「分かったわ。元気でね」


ベルク「ああ、君も元気でね。レイとカイト……あと君のオリジナルであるアリスと、同居人のマオにもよろしく言っといてくれ」


そう言い残して、ベルクは隠し部屋をあとにした。


チェシャ「よろしくって……あなた、レイちゃん以外とは面識ないでしょうに。……ん? あれ?」


私が彼の最後の言葉に引っかかりを覚えた。


チェシャ「マオちゃんのこと彼に話したっけ?」


残念ながら、ベルクは既に去った後で、私の疑問に答えてくれることはなかった。

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