第12話 悪魔の忠告
白馬「すまない。伝え忘れていたことがあった」
カイト「ほへっ?」
消えたはずの悪魔が突然現れ、
驚いた俺が間の抜けた声を出す。
白馬「優しい君は悪魔に心を開きかけていると
思ってな」
白馬はホースと並走しながら話す。
カイト「そりゃ、まあ……」
実際、今回はこの悪魔のおかげで
全部解決したわけで……
白馬「そんな君に忠告だ。耳を貸したまえ」
カイト「こうか?」
俺が体を横に倒し、悪魔の口元に耳を近づけた。
白馬「我々悪魔は君たち人間の敵だ
――次は殺す気で来い」
カイト「――!?」
悪魔が物騒なことを言った。
カイト「それって、どういう……」
俺がその意図を悪魔に聞こうとするが……
悪魔は既に跡形もなく消えていた。
ホース「ヒ、ヒーン」
カイト「……」
ホースの背中の上で俺はただ茫然とする
ことしかできなかった。
マオ「カイト、大丈夫?
悪魔に酷いこと言われた?」
マオが心配そうに聞く。
カイト「……いや、なんでもない。
大丈夫だよ」
俺は無理やり笑顔を作って、
誤魔化した。
マオ「それならいいけど……」
マオはそんな俺の様子に少し引っかかりながらも
納得してくれたようで……
マオ「……」
それ以上は何も言わなかった。
カイト「……」
悪魔はあの忠告を俺にだけに
聞こえるように言った。
きっと、他の人に伝えては
いけないのだろう。
カイト「……どうか、悪魔の忠告が
実現しませんように」
俺はマオに聞こえないように小さな声で
……願いを呟いた。




