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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第12章 ゾンビ編(延長戦)
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第11話 別れと――帰ってきた日常

白馬「君たちはこの人間界で……幸せ

   か?」


悪魔が聞いた。

その目は俺たちではなく、

王都の街並み……強いては、

行きかう人々に向けられていた。


カイト「……」


俺は無言で返答を考える。

もしかしたら、この悪魔は

人間の世界に興味があるの

かもしれない。


カイト「ああ、幸せだよ」


家族であるレイ、ローザさん。

友人であるアリス……そして、

王都に来てから知り合った――

マオを含む多くの人たち。


彼らと過ごした日々を思い出し

ながら、俺は……嘘偽りのない

本心を答えた。


マオ「私も――すごく幸せで……

   楽しいよ」


マオも俺と同じ気持ちだった。


白馬「そうか……それは良かった」


悪魔は嬉しそうに呟くと……


『スゥー』


……と消えていった。


人々『ざわざわ』


きらびやかに塗装されていた

街道は消え、いつもの見慣れた

道に……

さっきまで俺たちを祝っていた

人々は俺たちに目もくれず

忙しそうに道を行き交う。


カイト「幻覚……解けたみたいだな」


マオ「……うん」


俺の言葉にマオが返事をする。

悪魔が消えると同時に幻覚も

解け……俺たちの服装も――

いつもの制服に戻った。


長い長い『非日常』――

ゾンビ騒動が終わり……

ごくありふれた『普通の日常』

――が帰ってくる。


カイト「やっぱ、普通が一番だよな」


今回の騒動を通して、改めて

普段の日常のありがたさが身に

沁みった。

もう、ゾンビに追われるような

恐ろしい目に合うのは勘弁だった。


マオ「うん! そうだね」


マオが嬉しそうに笑う。


カイト「さ~て、それじゃ帰るとするか!」


俺が街道に目をやる……


カイト「この長い街道を歩いて帰る

    のか……」


少し気が億劫になった。

せめて、学校まで送り返して

くれてから、魔界に戻って

欲しかった。


マオ「でも……二人一緒なら

   この長い道のりもきっと楽しいよ」


マオが笑顔で言った。


カイト「確かに、そうだな」


俺がマオの言葉に同意する――


?『ヒ、ヒ~ン』


馬の鳴き声がした。

一匹の茶色い馬が遠くから

走ってくる。


あの馬は……


カイト「ホース……?」


俺が相棒の馬の名を呼ぶ。


ホース「ヒ、ヒ~ン」


ホースが、もう一度鳴いた。


『二人を背中に乗せるのは

 俺だ!』


――と、言わんばかりに。

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