第6話 奥の手(失敗)
レイ「……対価を払わずに済む
簡単な方法がある」
カイト「えっ? そんなのあるの?」
仮にあったとして、
踏み倒しちゃっていいのか?
人として駄目じゃないか?
レイ「悪魔を殺せばいい」
レイが剣を抜いた。
カイト「やめろ! 馬鹿!」
俺が後ろから抱きついて
レイを止める。
レイ「『悪』に『魔』がつくんだ。
……どう考えても悪じゃないか!
殺すべきだ!」」
カイト「暴論!
名前で人を判断するんじゃない!
今のところ、みんなを治してくれた
いい人だろ!」
レイ「悪魔は人じゃない!」
ギャーギャーと、俺とレイが喚いた。
……。
…………。
ベル「仕方ありません。
ここは奥の手です」
ベルが胸元からあるものを取り出す。
ドラ「それは……人形ですか?」
ベル「ええ、これは私の分身ともいえる
大切な人形なんです。
こちらを対価にして……」
白馬「……(ペシン)」
悪魔が首をふって、
器用にベルの人形を
はたき落とした。
残念ながら対価と
認めてくれないようだ。
ルナ「ベルちゃん!」
ルナが慌てて人形を拾う。
ルナ「大丈夫? ベルちゃん」
ベル「はい……
ありがとうございます。ルナ」
当然だが人形は喋っていない。
ベルの言葉はルナの口から発せられていた。
白馬「……そろそろ話してもいいか?」
痺れを切らした悪魔が口を開いた。




