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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第11章 ゾンビ編(本編)
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第29話 天才役者―後編―

ユキノ「パ……パ……」


パパ「この子は天才だ!」


パパが大喜びで赤ん坊の私を持ち上げた。


……。


…………。



?「おお、この子が君の子供か。

  可愛い女の子だね」


見知らぬ女の人が私の頭をなでた。


パパ「ユキノ……この人はパパの恩師で、

   すご~い博士なんだぞ~」


ユキノ「ハ……カセ……」


博士「ほう……もう喋れるのかい?

   これはたまげた」


パパ「うちの子は天才ですからな~。

   ガハハッ」


ユキノ「……」


私は他の子たちより、

少しだけ言葉を話すのが早かった。

パパはそのことを『天才』だと

言って自慢して回っていた。

……実に親バカだと思う。

この程度は誤差であり、

天才でもなんでもない。


パパ「ユキノは可愛くて、

   天才で……私たちの天使だ!」


けれど、パパがあまりに喜ぶので、

私は成長したあとも天才の演技ふり

することにした。

そして、幸運なことに私は本当に天才だった。


ユキノ「……いや、違うか」


所詮は演技にせもの

天才ほんものではない。

だから、事故は起こった。


ユキノ「ツケが回ったんだ」


凡人が身分不相応に、天才を演じたツケが。

巻きんでしまった生徒たちには悪いことをした。


ユキノ「解決方法は分かっている。

    幻覚は術者が死ねば消える……」


今回の術者は……ドラちゃんだ。


ドラ『人間さん!

   私の友達になってください!』


私がドラちゃんの言葉を思い出す。


ユキノ「……っ」


私が唇を噛む。

……ああ、そうだ。

ただ、人間と友達になりたいと

願っただけの彼女が私のミスで

命を落とすなど、あっていいはずがない。


ゾンビ「ぐおおお」


ゾンビが唸り声をあげる。


ユキノ「君たちの恨みももっともだ。

    全てが終わった暁にはいかなる

    罰でも受けよう」


それでも今は……

ドラちゃんを守るために演技うそを続けよう。

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