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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第11章 ゾンビ編(本編)
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第27話 ユキノとドラ④

ドラ「……」


ユキノ「ドラちゃん」


ドラ「……」


ユキノ「ドラちゃん!」


ドラ「はっ! ご主人!」


私が何度も名前を呼んで、

ようやくドラちゃんが反応した。

……ドラちゃんは、

ここ最近、上の空であることが多い。


ドラ「……」


ゴンッ。


ドラちゃんが足の小指を

テーブルの足にぶつけた。


ドラ「いたっ~~」


ドラちゃん足の指を

押さえながら転げまわる。


博士「大丈夫かい! ドラくん!」


博士があわてて、

ドラちゃんの治療を始める。


博士「……よし、これでどうだい?」


ドラ「ありがとうございます」


ドラちゃんが足を動かす。

どうやら、足の痛みは無事に

なくなったようだ。


ドラ「……」


そして、またボ~とする。


ユキノ「……」


原因は分かっていた。


ユキノ「(チラッ)」


私がデスクの上に目をやる。

そこには学園もののアニメや漫画が

積みあがっていた。


ドラ「私……

   ちょっと、散歩に行ってきますね」


ドラちゃんが研究室をあとにする。

どこに向かったかは分かっている。

学校だ。


……。


…………。



生徒A「今日のテストどうだった?」


生徒B「お願い……思い出させないで」


生徒A「悪い、悪い……

    あっ、そういえばこの間……」


生徒たちが楽しそうに

談笑しながら下校してくる。


ドラ「いいな~」


そんな生徒たちを私が

羨ましそうに眺めていた。


ドラ「……」


私は目をつぶった。

そして想像する。

自分が制服に袖を通して、

学校に通う姿を。


ドラ「……無理だよね」


どれだけ見た目が人間でも、

実際はマンドラゴラ。

学校には通えない。


『ガサゴソ』


私が鞄から一冊の本を取り出す。

それは一匹の魔物が人間に

生まれ変わるお話。


ドラ「私も生まれ変われば……

   人間になれるかな」


最初は人間と友達になりたいと思っていた。

でも、人間を知れば知るほど……

憧れは強くなって、

それだけでは満足できなくなった。


ドラ「人間になりたいな……」


ポタリ。

私の目から自然と涙が零れ落ちた。

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