第25話 ユキノとドラ②
ドラ「わあ~、人間がたくさん!」
外に出たドラちゃんがはしゃぐ。
ユキノ「あまり離れないようにね。
はぐれると危ないから」
ドラ「は~い」
私とドラちゃんが並んで町を歩く。
ドラ「あれ?」
ドラちゃんが立ち止まった。
ユキノ「どうかしたのかい?」
私が聞いた。
ドラ「見てください。
あの建物から同じ格好をした人たちが
たくさん出てきました!」
ドラちゃんが前方を指さす。
そこにいたのは学校の生徒たちだった。
ちょうど、下校の時間だったらしい。
ユキノ「あれは学生だね」
ドラ「学生?」
ドラが疑問を浮かべた。
ユキノ「うん、学生というのは
学校に通う生徒のことで……」
ドラ「学校??」
ドラがさらに疑問を浮かべた。
学生について説明しようとしたら
さらに疑問が増えてしまった。
ユキノ「これは直接見た方が早そうだ」
ガシッ。
私がドラちゃんの手を掴んで歩き出す。
ドラ「ご主人。一体どこへ?」
ユキノ「君に学生を説明しようと思って……
うん、着いたよ」
ウィーン。
私とドラちゃんは
自動ドアをくぐりお店の中に入った。
ユキノ「え~と、目当ての作品は……あった」
私が棚に並んでいた商品のひとつを手に取る。
ドラ「それはなんですか?」
ユキノ「これはDVDと言って、
映像が記録されているんだ」
ドラ「へ~、そうなんですね」
ドラちゃんが興味深そうにDVDを見る。。
ドラ「もしかして、このDVDの中に
学校の記録が?」
ユキノ「ああ、そのとおりだよ」
ドラ「わあ~。
早く中身が見たいです!」
ドラちゃんが体を揺らしそわそわする。
ユキノ「中身を見るには
DVDプレーヤーと
テレビが必要で……」
ドラ「それらはどこに?」
ユキノ「研究所に戻ればあるけど……」
ドラ「では、早く戻りましょう!」
どらちゃんが私の手を引っ張る。
ユキノ「お出かけはもういいのかい?」
ドラ「今は学校の方が気になります!」
ユキノ「……そうか。分かった。
けど、その前にしなきゃいけない
ことがある」
ドラ「それは一体?」
ユキノ「このDVDを借りるために
お金を払わなければいけない」
私がDVDをドラちゃんに見せながら言った。




