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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第11章 ゾンビ編(本編)
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第24話 ユキノとドラ①

魔法生物研究所。


博士「ユキノくん。

   そろそろ、

   休んだ方がいいんじゃないか?」


博士が心配そうに言う。


ユキノ「いえ、あと少しで完成なので、

    もう少しやっていきます」


博士「分かった。

   あまり無理はしないようにね」


ウィーン。


自動ドアが開閉し、

博士が研究室を去った。


ユキノ「さ~て、もうひと踏ん張りだ」


私が今しているのは

マンドラゴラの幻覚作用に関しての研究だ。


マンドラゴラ「ギャアー!」


マンドラゴラの悲鳴が研究室に響き渡る。

マンドラゴラの悲鳴には強い幻覚作用があり、

これを常人が聞いてしまうと、

脳が耐え切れず死んでしまう。


ユキノ「まあ、私のように魔力を持った

    魔法使いには効かないがね」


グチャグチャ、ガチャン。


ユキノ「……よし、完成だ」


マンドラゴラの改造が完了した。


ユキノ「あとは、これを……」


私がお手製の錠剤を取り出す。

この錠剤は私の中の魔力を

一時的に空にすることができる。

ちなみに、他の人間には効かない。

なぜなら、魔力には個人差があるからだ。


ゴクン。


私は錠剤を一気に飲み込んだ。

これで今の私は魔法使いではなく、

魔力を持たない一般人だ。

当然、マンドラゴラの幻覚だって効く。


……えっ、そしたら死ぬんじゃないかだって?

ふふ、安心して欲しい。

そのための研究であり、改造だ。

マンドラゴラの幻覚作用は既に弱めてある。

つまり、脳が破壊されることはない。


ユキノ「これでマンドラゴラの

    幻覚の中身が分かる!」


そう、マンドラゴラの悲鳴で死ぬのは

人間の脳が耐えられないだけの副次作用。

マンドラゴラにはあるはずなのだ。

自身を地面から抜いた人間に見せたい

本当の『幻覚』が!


マンドラゴラ「ギャアー!」


マンドラゴラが悲鳴を上げた。

そして、私の視界に靄がかかり……

幻覚が出現した。


女の子「……」


私の前に現れたのは女の子だった。


女の子「あ……」


女の子が口を開いた。


女の子「人間さん!

    私の友達になってください!」


それが……

マンドラゴラが私に見せた幻覚であり……

マンドラゴラの願いだった。


……。


…………。



ユキノ「よし、もう大丈夫だよ」


私がドラちゃんの設定の書き換えを終える。

マンドラゴラの強すぎる覚作用を抑えるために

時折、幻覚の内容を変更する必要があるのだ。


ドラ「ありがとう! ご主人!」


ドラが嬉しそうに一回転する。

その際に彼女が着ているメイド服がなびいた。


博士「食事を持ってきたよ~」


ユキノ「ありがとうございます。博士」


私が博士から二人分の食事を受け取る。


博士「ドラくんも今日からは

   普通の食事で良いんだよね?」


ユキノ「ええ、体の調整も完了したので

    これからは普通の人間と変わらない

    暮らしができます」


ドラ「わあ~、これが人間の食事……

   う~ん、おいしい!」


ドラちゃんがドカドカと

ご飯を口に詰め込んでいく。


ドラ「うっ」


ドラちゃんがうめく。

どうやら、ご飯がのどにつまったらしい。


ユキノ「ドラちゃん!」


私が慌ててドラちゃんに水を飲ませる。


ドラ「ごくごく……ぷはぁ~。

   助かりました。ご主人」


ユキノ「まったく君は……

    ご飯はこうやって、

    ゆっくり噛んで食べるんだ」


モグモグ。


私が実際にご飯を食べてみせる。


ドラ「なるほど!

   こうですね……モグモグ」


ドラちゃんが私の真似をしながらご飯を食べる。


それから、数十分後。


ドラ「もう食べれない……」


ドラちゃんが仰向けに寝転ぶ。


ユキノ「いくらなんでも、食べ過ぎだよ」


ドラ「だって、

   初めての食事だったから嬉しくて……」


博士「ふふ、ドラくんがたくさん食べてくれるから

   私もついつい追加で作り過ぎてしまったよ」


ドラちゃんの様子を見て博士が笑った。



博士「……そうだ。

   食後の運動がてら外に出てみないか?」


ドラ「お外!」


ドラちゃんが目を輝かせながら起き上がる。


ユキノ「そうですね。

    ドラちゃんも行きたがってますし……」


ドラ「わ~い!」


ドラちゃんが嬉しそうに返事をした。

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