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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第11章 ゾンビ編(本編)
125/149

第20話 悪魔のお話

?年前。


ここは魔界。

悪魔が住む世界だ。


少女「ふ、ふ~ん」


少女が鼻歌まじりに

何かを作っている。


バフォメット「何を作っているんだ?」


私が少女に聞いた。


少女「あっ、

   バフォメット様!」


私に気付いた少女が笑う。

そして、作った何かを頭につけた。


バフォメット「それは……角?」


少女の頭についた

手作りの二本の角を見て、

私が言った。


少女「はい!

   どうです?

   鬼っぽいでしょ?

   これで私も

   上級悪魔の仲間入りです!」


少女は自身で作った

角に満足げだ。


バフォメット「上級悪魔への成り方は

       そういうものではない

       のだが……」


満足げな少女を見て

私が困った顔をする。


少女「そうなんですか?

   じゃあ……、どうすれば

   バフォメット様みたいな

   かっこいい悪魔になれますか?」


少女が期待に満ちた目で私を見た。


バフォメット「上級悪魔への成り方は

       ただひとつ……

       自身の願いを叶えることだ」


私が上級悪魔への成り方を教える。


少女「なるほど!

   自身の願い叶えるだけの

   力を持った悪魔になるよう

   研鑽しろってことですね!」


やるぞ~!、と少女がやる気を出す。


バフォメット「いや、そうではない」


私が少女の言葉を否定する。


少女「え~、違うんですか~」


やる気に水を差された少女が

不満そうな顔をした。


バフォメット「大切なのは他の誰でもない。

       自分だけの願いを

       見つけることだ」


私が優しく少女に諭す。


少女「自分だけの願い?」


少女が首を傾げた。


少女「私の願いは

   かっこいい上級悪魔になること

   なんですけど……」


少女が自身の願いを口に出す。

実に微笑ましい願いだ。

しかし、その願いではいけない。


バフォメット「悪魔が自身の願いを

       叶えるチャンスは一度だけ。

       そこで失敗してしまうと、

       もう願いを叶えることは

       できない」


少女「え~と、つまり?」


バフォメット「上級悪魔になる機会を

       永遠に失うってことだ」


少女「え~!

   大惨事じゃないですか!

   そんなの嫌ですよ~!」


少女が両手で頭を抱えた。


バフォメット「その大惨事にならないために

       私たち悪魔は『願い』を

       学ぶんだ」


少女「願いを学ぶ……」


少女が噛ましめるように

私の言葉を繰り返す。


少女「もしかして、

   先輩方が人間の願いを

   叶えているのは……」


バフォメット「願いを学び、自分だけの

       願いを見つけるためだ」


少女「ああ!

   そうだったんですね!

   やっと、腑に落ちました!」


少女がポンと手を叩いた。


少女「てっきり、

   ただの慈善事業だと

   思ってました」


バフォメット「我ら悪魔はそんなに

       優しくはない。

       自身の願いのために

       人間を利用しているだけだ」


私は嘘をついた。

少女の幸せを願って。


少女「よ~し、そうと決まれば

   人間の願いを叶えに行ってきます!」


少女が元気よく言った。


バフォメット「気をつけてな」


私が少女の身を案じる。


少女「はい!

   気を付けて行ってきます!

   お土産、期待していてくださいね!」


スッ。


少女の姿が消えた。


バフォメット「本当に行動力のある子だ」


私が笑う。


バフォメット「お土産か……

       期待して待つとするか」


しかし、その少女が

帰ってくることは無かった……

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