第18話 そこにいたのは……
レイ「……外れか」
僕が階段を下りる。
残念ながら四階に
マンドラゴラはいなかった。
レイ「……となると三階かな?」
ゾンビの数的にマンドラゴラは
三階か四階にいると踏んでいた。
そこで、先に四階から探したけど……
結果は外れだった。
レイ「運が悪いな。
主人公補正で
一発正解があってもいいのに」
まあ、所詮は偽物のヒーローってことか。
レイ「それでも、志は本物でいたいよね。
……君もそうだろ? カイト」
三階の渡り廊下。
ゾンビの群れ。
カイト「ぐあ~」
その先頭に代わり果てた君がいた。
レイ「……少し眠っていてもらうよ」
僕が鞘のついた剣を構える。
そして、足に力を込めて……
『ダッ』
一気にカイトとの距離を詰めた。
そして、そのまま剣を振る。
『スカッ』
かわされた。
へ~、攻撃をかわすゾンビっているんだ。
びっくりしちゃった。
カイト「……」
カイトが僕の懐に潜り込む。
う~ん、どうしよう?
蹴飛ばすか?
『スカッ』
まるで、来るのが分かっていたかのように
僕の蹴りをかわした。
……ああ、そうだった。
レイ「昔から君は僕の攻撃を
かわすのが上手かったね」
これは、ちょっとピンチかも?
『スルッ』
レイ「えっ?」
カイトが僕の横を通り抜けた。
戦う意思がない?
というか、もしかして……
カイト「レイ……俺はゾンビじゃない!」
レイ「それは良かった」
カイトの言葉に僕は安堵した。
ゾンビたち「……?」
後ろに控えていたゾンビたちが
ポカーンとしていた。
カイトが僕を襲わなかったことに
戸惑っているみたいだ。
レイ「まあ、確かに気になるところだね。
カイト……
どうやって、自我を取り戻したんだい?」
カイト「いや、俺は最初からゾンビになってない」
レイ「えっ、じゃあ、
さっきのはゾンビのふり?」
カイト「ああ、だけど本当に通じるとは……
やけくそ、だったんだけどな……」
ゾンビ「……」
しばしの沈黙。
ゾンビたち「ぐおおおお!」
ゾンビたちが切れた。
カイト「や、やべー」
レイ「カイト、下がってて」
僕が剣を片手にゾンビの群れに突っ込んだ。




