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第16話 最悪のタイミング①
ユキノ「やはり、じっとなんてしてられない!
すまない……私はドラちゃんの元に
向かう!」
『バタン』
私たちが止める間もなく、
ユキノちゃんは扉から出ていってしまった。
カイト「追いかけるか?」
カイトが私に聞いた。
アリス「彼女は魔法使いよ?
私たちよりずっと強いわ」
カイト「だよな~。
むしろ、ついていったら足手まといか。
はぁ~、情けないな、俺」
カイトがうなだれる。
アリス「まあ、適材適所よ。
カイトには、カイトの良い所が……」
『ドクン』
心臓が高鳴った。
マオ「……」
えっ、嘘!?
私とマオちゃんの意識が勝手に切り替わった。
マオ「キョロキョロ」
マオちゃんが辺りを見回す。
そして、ハッとする。
どうやら、カイトと部屋に
二人きりという事実に気付いたらしい。
……意識が切り替わったのは予想外だったけど、
むしろ良かったのかもしれないわ。
二人っきりのこの絶好の
シチュエーションをものにするよ!
マオちゃん!
私がマオちゃんを応援する。
マオ「……」
けれど、そんな私の応援もむなしく、
マオちゃんは顔を真っ赤にしたまま
動けずにいた。




