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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第11章 ゾンビ編(本編)
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第11話 天才と馬鹿は紙一重

ユキノ「君たちはマンドラゴラという

    植物を知っているかい?」


ユキノが僕たちに聞いた。


カイト「……マンドラゴラ?

    なにそれ?」


アリス「あっ、私、知っているわ!

    アニメに出てたわ!」


カイト「へ~、アニメに出るくらい

    メジャーな植物なんだな」


マンドラゴラをよく知らない

カイトがのんきなことを言う。


アリス「マンドラゴラは地面から

    引っこ抜くと悲鳴をあげるの」


カイト「ほへ~、喋る植物なんてすごいな」


アリス「その悲鳴を聞くと、死んじゃうの」


カイト「やべー、植物じゃねーか!

    てか、それ植物なのか!?」


マンドラゴラのやばさを知った

カイトが叫ぶ。


ユキノ「ほう、よく知っているね。

    アニメも馬鹿にはできないね」


うんうん、とアリスの説明を聞いた

ユキノが満足そうにうなずく。


レイ「マンドラゴラのことは分かったけど、

   それがどうしたんだい?

   正直、今回のゾンビ騒動とは

   関係なさそうだけど……」


ユキノ「それが、大いに関係があるのだよ」


前置きが終わりユキノが本題に入る。


ユキノ「マンドラゴラの悲鳴の効果は

    厳密には死ではない。

    正しくは、幻覚と幻聴だ。


    しかし、強すぎる幻覚作用は

    脳に多大な負荷をかけてしまい……

    その結果、脳は耐え切れず

    生き物は死に至る。


    これがマンドラゴラの悲鳴で

    生き物が死ぬ原理だ」


カイト「結局、死んじゃうなら原理なんて

    どうでもいいのでは?」


ユキノ「君は研究者の素質がないね……

    こうは思わないのかい?

    幻覚作用を弱めることができれば、

    生き物を殺すことなく幻覚と幻聴を

    見せることができると」


レイ「つまり、ユキノはそれを実行に

   移したってことでいいのかな?」


ユキノ「ああ、その通りだとも!

    マンドラゴラの設定をいじって、

    幻覚作用を弱めることなど

    私にはたやすい。


    そればかりか、

    天才である私の手にかかれば、

    幻覚の内容も自由に設定することが

    できるのだよ」


ユキノが胸をはり、自信満々に言う。


カイト「おい、レイ。

    なんか、すげー嫌な予感がしてきたぞ」


レイ「奇遇だね、カイト。

   僕もだよ」


アリス「この流れって絶対そうよね」


僕たち三人が顔を見合わせる。


今回の元凶……というか、

犯人の目星がつき始めた。


ユキノ「私が飼っていたマンドラゴラ……

    ドラちゃんと言うのだけれどね……

    ああ、安心してくれていいよ。

    ドラちゃんの設定はいじってあるから、

    悲鳴を聞いても死ぬことはない」


本当に安心できるのか?


僕たち三人が同じ疑問を抱く。

僕たちの予想が正しければ、

今回の犯人は……


ユキノ「そう、あれは昨夜……

    いつものように、ドラちゃんの設定を

    いじっていたときのことだった。


    ……いや、もちろん、

    私が設定する予定だった幻覚の内容は、

    たわいもない内容で誰にも迷惑をかける

    ようなものではなかったんだ」


ユキノが弁明を始める。


ユキノ「けれど、そのときちょうど、

    テレビでゾンビ映画をやっていて……

    どうやら、それがドラちゃんの見せる

    幻覚に影響を与えちゃったみたいでね」


三人「……」


僕たちが言葉を失う。

怒りを抑えているのだ。


ユキノ「昨夜はテンションが上がって

    夜更かししてしまい……翌日……

    つまり、今日の朝のことだね。

    私とドラちゃん……二人そろって

    寝坊してしまったんだ。


    時計を見て、焦ったよ。

    もう、一時限目が始まっている

    時間だって。


    けれど、不幸中の幸いというべきか、

    学校の先生たちは不在で、

    自習になっていたんだ。


    やったー、これで遅刻がバレずに

    すんだぞ!


    二人で喜んだのもつかの間、

    ドラちゃんの幻覚作用で……

    ゾンビパニックが始まちゃった、

    てへっ」


ユキノがコツンとこぶしを頭にぶつけながら、

可愛く舌を出した。


カイト「やっぱ、お前のせいじゃねーか!」


アリス「何が不幸中の幸いよ!」


レイ「先生たちがいれば、

   こんな大事になる前に

   解決できただろうに……」


天才と馬鹿は紙一重というが

目の前のこの子は大馬鹿だったらしい。

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