第6話 もう一人の抗体持ち?
ランドルフ「無事な人間がいて良かった。
周りの生徒が急に噛んできて、
どうしようかと……」
カイト「ランドルフ先輩!
そいつらに噛まれると、
噛まれた人間もそいつらの仲間入り……
おかしくなっちゃうんです!」
もう、手遅れかもしれないが
俺がゾンビの性質を説明した。
ランドルフ「なにー!?」
驚いたランドルフ先輩が体を震わす。
ゾンビたち「ぐえっ!?」
ランドルフ先輩を噛んでいた
ゾンビたちが吹っ飛んだ。
おー、すげー。
ゾンビたち「ぐおおおお」
吹っ飛ばされたゾンビたちが
立ち上がろうとする。
レイ「よっと」
『キン、コン、カン、コン』
レイが持っていた剣で
ゾンビたちをリズミカルに叩いていく。
『バタバタ』
ゾンビたちは再び倒れ、気絶した。
ランドルフ「ふ~、危ないところだった。
教えてくれて助かった!」
ランドルフ先輩がサムズアップした。
カイト「いや……どう見ても手遅れでしたけど」
とは言ったものの、ランドルフ先輩は
意識を保ったままだった。
カイト「あのー……ランドルフ先輩。
噛まれてからどれくらい経ちましたか?」
俺が試しに聞いてみた。
ランドルフ「ん? そうだな……
四、五十分くらいか?」
カイト「そんなに!?」
なんで、そんなに噛まれ続けてんだこの人!?
ランドルフ「ふりほどいていいものか、
悩んでな」
わはは、とランドルフ先輩が笑う。
レイ「これは……
ランドルフ先輩も僕と同じ抗体持ちで
確定じゃないかな?」
アリス「ええ、そうね。
それどころか……長時間噛まれ続けても
平気だなんて……
ものすごい抗体の持ち主よ!」
アリスが興奮しながら話す。
レイ「くっ……カイト!
今すぐゾンビを連れてくるんだ!
僕は二時間……いや、
十時間噛まれてやる!」
その様子を見たレイが
謎の対抗心を燃やした。
カイト「馬鹿なこといってんじゃねーよ……」
レイの言葉に俺が呆れた。




