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第8話 それでも少年は待つ
ロイド「ミサキ先輩。そっちに魔物いきました」
ミサキ「わ、分かったわ……『燃えて』!」
魔物「グガアアアァ」
魔物が叫び声を上げながら倒れます。
ミサキ「ロイドくんのやり方は……
私には無理みたい」
ロイド「まあ、俺のやり方はおかしいですからね。
それに……倒せるなら倒した方がいい。
これは、ただの時間稼ぎですから」
ミサキ「時間稼ぎ……?」
私が聞き返しました。
ロイド「ええ、待っているんですよ。
彼女……『ヒーロー』が助けに来るのを」
ミサキ「……」
ロイドくんの目は私ではなく……
ここにいない誰かを見ているようでした。




