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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第10章 ゾンビ編(前哨戦)
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第5話 探し人は来ず

王都近郊の草原。

現在、この場所には魔物が溢れかえって、

戦場となっている。


ロイド「……」


俺が辺りを見回す。

戦っている騎士団のメンバーは……


ライト「とりゃあああー!」


ミサキ「く、くらえー!」


ライトさんに……ミサキ先輩か……。


この場にいる騎士団は新入りの二人だけだった。


ロイド「まあ、当然か……」


王都の防衛は、騎士団ではなく衛兵の仕事だ。

今回は、魔物の数が多いから魔法学校の先生たちも

呼ばれたみたいだけど……

それでも、騎士団の本隊は来ない。

戦闘経験を積むために新人が来る程度。


ロイド「何してんだろうな……俺」


別に俺がいなくても、戦況は何も変わらない。

それなのに、授業を飛び出して……

この戦場に立っている。

……いつものように。


ロイド「そのせいで、出席不足で二年留年って……

    馬鹿すぎるだろ……」


自分の馬鹿さ加減に呆れる。

それでも、心のどこかで期待してしまう。

もしかしたら、『彼女』に会えるんじゃないかと……



ライト「ロイドくん……!」


ライトさんが俺の名前を呼んだ。


ロイド「……」


俺が空を見上げる。

すると、衛兵たちがった大量の矢が

飛んできていた。


ライト「退くよ、ミサキ」


ミサキ「う、うん」


騎士団の二人がその場から離れていく。

俺は……動かない。

その必要がないから……


ミサキ「きゃっ」


ミサキ先輩が転んだ。


ライト「ミサキ!」


ライトさんが引き返そうとしてくる。

やれやれ、危ないな。


ロイド「俺が守るんで大丈夫ですよ。

    ライトさんは早く逃げてください」


ライト「し、しかし……」


ザック「何してんだ!

    ロイドなら大丈夫だ。

    早く退け!」


衛兵のザックさんがライトさんの腕を掴んで

矢の攻撃範囲から抜け出す。


ロイド「立てますか? ミサキ先輩」


ミサキ「あ、あ……」


ミサキ先輩は怯えた表情のまま俺の足に

しがみついた。

どうやら、立ち上がるのは無理そうだ。


ロイド「そのまま引っ付いていてくださいね。

    離れられると守れないので」


そして……無数の矢が辺りに降り注いだ。

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