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何となし

作者: 鈴木結七


「自然な会話って……難しいな」


「なんだよいきなり」


「理由はまぁ、なんでも…」


「勿体ぶるなよな〜、余計気になるぜ?」


「ぜ、絶対誰にも言うなよ?」


「よし分かった、いつでも来い」


「いくぞ?あ、もうちょっとこっち」


「近すぎねw まぁいいけど」


「どうも。でさ、その〜恋人できちゃった」


「頼む、嘘だと言ってくれ…」


「恋愛って意外と大変だな」


「ナシにしよう、その話題!」


「イマイチ女心とか」


「変えてくれ! 話題変えてくれ!」


「連絡もこまめにしてくるけど、何話せばいいんだ? って感じ」


「自慢しないで、俺が悲しい!」


「いやぁ、理由訊いたのは何処の誰だよw」


「よく分かったから幸せなのは! でも良かったな、幸せな悩みで」


「でもそんなことないぜ? 実際」


「いやいや」


「やっぱ居なくても良かったかもな〜」


「なぁ、やめろよ…そんなこと聞いたら相手の人悲しむって」


「……てな感じで出来たら面白いと思う訳よ、どう?」


「うわぁ、難しいんじゃない? 今俺やっててめっちゃ大変だったし」


「しゃ〜ない、終わるか」


「帰る時間だしな」

何かこんな会話が外で聞こえた(嘘)

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