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北欧美少女のクラスメイトが、婚約者になったらデレデレの甘々になってしまった件について【3巻が6/25発売!】  作者: 軽井広@北欧美少女2&キミの理想のメイドになる!
第三章 二人の同棲生活

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28話 ベッドイン?

 透は、愛乃と無事に何もないままお風呂から上がった。


(いや、一緒に風呂に入った時点で何もなかったとは言えなけれど……)


 後少しで理性を失って、愛乃のバスタオルを奪って、襲ってしまうところだった。

 何もしなかったとはいえ、やましい目で愛乃を見てしまった。


「わたし、男の子と一緒にお風呂に入っちゃったから、もうお嫁には行けないね?」


 愛乃がいたずらっぽくささやき、透はどきりとする。

 愛乃は薄手のピンクのネグリジェを着ていた。


 寝室のベッドの上に腰掛け、白い足をぶらぶらさせている。


 透は立ったまま、愛乃の艶やかな湯上がり姿を見て、どきりとする。


「でも、わたしは連城くんのお嫁に行けるものね?」


 愛乃は小声で言う。

 透はますますうろたえ、頬が熱くなるのを感じた。そういう愛乃も顔が赤い。


「婚約者だから、そ、それはそうだけど……そもそも、お嫁にいけないようなことは、していないよ……」


「エッチな目でわたしのことを見ていたくせに。……興奮した連城くんは、ちょっと可愛かったかも」


 愛乃はふふっと笑う。

 そして、愛乃はぽんぽんとベッドの上の自分の隣を叩いた。


「連城くんも座ってもいいんだよ?」


「ああ、えーと……」


「もしかして、わたしのことを意識して、恥ずかしがってる?」


「意識させるようなことを、リュティさんがするからだよ……」


「そっか。わたしが連城くんを恥ずかしがらせてるんだ……ちょっとうれしいかも」


 愛乃はふふっと嬉しそうな顔をした。

 そんな可愛い笑顔をするのは、反則だ。

 

 その笑顔を見ていると、愛乃の願いはすべて叶えたくなってしまう。


 透はそっと愛乃の隣に腰掛けた。

 どのみち、愛乃と一緒のベッドで寝るのだから、隣に腰掛けるぐらいで恥ずかしがってるわけにはいかない。


 とはいえ、ふたりとも寝間着姿で、ベッドに並んで座っていると、完全に恋人同士のような雰囲気になる。


 透が隣の愛乃をちらりと見ると、ネグリジェ姿の愛乃はきれいな肩が露出していて、か胸の上の方と谷間も見えている。


 透の視線に気づいたのか、愛乃が顔を赤らめる。


「連城くん……やっぱりエッチな目でわたしのことを見ているよね」


「ご、ごめん」


「いいの。だって、そのために、わたしはこのネグリジェを選んだんだもの」


 愛乃の言葉に、透は驚いて愛乃の青い瞳をまじまじと見つめた。

 恥ずかしそうに、愛乃が視線を外す。


 つまり、愛乃は透を……誘惑しようと思って、そういう寝間着を選んだということだろうか。


「に、似合ってるかな?」


「す、すごく可愛いと思うけど……」


 金髪碧眼のスタイル抜群の美少女が、薄手のネグリジェのみを羽織っているというのは、透にはあまりに刺激が強すぎた。

 もっと、普通のパジャマでも、愛乃は可愛いと思うけれど。


 愛乃が嬉しそうに微笑む。


「良かった……連城くんに可愛いって言ってもらえるのが、一番嬉しいもの」


 そして、愛乃がそっと透の手に、小さな手を重ねる。その手の温かさに、透はうろたえた。


「りゅ、リュティさん……」


「連城くん……すごくどきどきしてる」


「リュティさんのせいだよ……」


「わたしがエッチだから?」


「リュティさんが可愛いから」


 透がそういうと、愛乃もどきりとした様子で目を泳がせた。


「わ、わたしのせいで、連城くんがどきどきしているなら……嬉しいな」

 

 そして、愛乃は恋人のように透の手の指に、自分の指を絡めた。

 そして、甘い声でささやく。


「婚約者がベッドの上ですることと言ったら、一つしかないよね?」


「眠ること、だよね?」


 透がわざとそう言うと、愛乃は頬を膨らませて、透を睨む。

 そんな表情をしても可愛いなあ、と透は思ってしまう。


「連城くんの意地悪。もう一つあるよね?」


 愛乃が甘えるように、透の肩にちょことんと頭を乗せ、しなだれかかる。

 その金色の髪がふわりと揺れた。


「リュティさん……あまりそういうことをされると……嬉しいけど……本当に襲ってしまいそうになるから……」


「連城くんがそうしたいなら、襲ってくれてもいいんだよ? ……お風呂の続き、ここでする?」


 愛乃は透に体重を預けたまま、小さな声で透に問いかけた。

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