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国粋主義の狂信者  作者: AAKK
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狂信者と三限目3

 魔道師団とは単なる魔法戦闘集団ではなく、魔法を使い、帝国の民を助ける為にあるのだ。故に多忙を極める。

 学があり、防疫を果たし、民のために戦うその姿は魔道士の憧れとなる。

 だからこそ、高給取りで信頼を置かれる存在として近衛騎士団と双璧を為す......というより、近年ではその活躍ぶりから、師団特有の部隊章を見せると街中で色々な恩恵を受けれるようになり、最も信頼の置かれる存在となったらしい。

 羨ましい限りだ。まさに魔道士としてあるべき姿を示している、光だ。光のあるところには影がある。具体的にいうと、国軍省直属特別魔法大隊......俺の部隊である。

 軍の内部啓示として、表向きは魔道師団の活躍ぶりに女帝陛下が感動し創られた、孤児院の子供の中から魔道士としての才能があるものに早いうちからそれとしての教育を施す事を目的とした部隊......まあ、実際は″神兵計画″の″遺物″を運用する部隊で、殆どの事項、情報が墓まで持っていかなければならないレベルのモノだ。


 まあ、大隊の存在理由が理由なだけに、漏らすような隊員もいないだろうが。

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