狂信者と二限目2
意見しようものなら成績は落第しそうな位になる。上が改善案を出そうにも教師陣が結託してそれを拒否してしまう。
教師というのは常に人手不足だ。
だから必然的に今いる教師を辞めさせない為に、強く言い出せないし、教師の規則については一向に厳しくならない。
教師になるにも試験が難しく、給料もそこまで高いとも言えないので、資格をとってもどこにも就職できない時の予備として、保険的に使われる場合が多い。
だから教師の権限は強く、必要以上に高圧的だ。
まあやんちゃな生徒もいない訳でもない。魔法第三科以下のクラスはほぼ授業崩壊の状態だそうだ。
いわゆる落ちこぼれである。そういった者達は大抵問題を起こす。数字が大きくなっていくほど、学力とクラスの治安が良くなる。
まあ、それで卒業後も碌な職につくこともなく、親の資産をいたずらに食い潰したり、冒険者になったり、ギャングになったり。稀にそこから大成する場合もあるが、それでもその後の行動で批判を浴びて、過去の悪事等も取り上げられて、散々ゴシップのネタにされて忘れ去られていく。
日本の一発屋芸人のようなモノだ。
あまり性格は問題がある奴らだが、学力だけは退学規定に引っ掛からない位にはあるので厄介だ。
できれば関わりたくない連中でもある。
そんな奴らを抑えるためには多少の高圧的態度は必要なのかもしれないが、それをわざわざ特別魔法選抜科の生徒までもいっしょくたにした対応や、授業をするのは褒められたモノではないが。
板書をしつつそんな事を思いながら授業時間を過ごす。
ワクチン打った後に某暗殺貴族見るもんじゃないなと思いました。体調がリアルにひどくなりました。
私が言えるような立場ではないですが。




