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国粋主義の狂信者  作者: AAKK
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狂信者と二限目

 次の授業は地理だそうだ。次はマジで真剣に取り組まないとその後の授業ついていけなくなる可能性が大きい。

 カンベル伯爵邸宅で勉強をしていたとはいえ、それでも暗記できていない事項があったり、間違った説明のされている現象等に引っ掛かってしまったりで非常に苦労した。

 間違っているモノに関して訂正する気はない。

 理由は二つある。

 一つ目は検証が面倒であることだ。

 間違いを指摘するにしても様々なデータを示さなければならない。気候現象であれば、正しい条件であれば起きる事と間違っている条件で起きない事を資料に纏めて学会に提出しなければならない。

 それにそこから、他の研究者達によって資料が正しいかどうかの検証が為される。これは場合によるが、数ヶ月から十年単位でそれが終わる。そして、そこからやっと、教科書の改訂が行われる。

 ハッキリいって面倒くさい。

 二つ目の理由は仮に学会に提出しても、受け入れてもらえない事すらある。というより受け入れてもらえない場合が殆どだ。その学会には絶対的な権威者が居て、研究者達はその人を神様のような扱いをする。そして、その人の論文に反するモノは全て拒否され、都合が良いものだけが残る。要はある種の独裁政治だ。

 まあそんな理由で俺はわざわざ訂正する事はしない、したいと思わない。

 授業も聞いていて面白いものでもない。

 教師はそんな授業を改善しようともしない。意見しようものなら成績は落第しそうな位になる。上が改善案を出そうにも教師陣が結託してそれを拒否してしまう。

 教師というのは常に人手不足だ。だから必然的に今いる教師を辞めさせない為に、強く言い出せないし、教師の規則については一向に厳しくならない。

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