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国粋主義の狂信者  作者: AAKK
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狂信者と秘密3

 だが俺は関わる人を救う様な事は出来ない。

 それをするのはあまりに無責任過ぎる。

 冷酷な人間と言われるとただただ黙って肯定するしかない。身の丈に合わないことはしない。

 俺の助言だけではどうにもできない家庭の問題。

 助言で何とかなる範囲ならば何とか出来るが、家の問題となれば俺の助言でどうこう言える範疇にない。介入すればどうにかなるかもしれないが、俺にメリットがない。

 あからさまに行動を起こせば正体を無闇やたらに晒す可能性が高まる。

 任務遂行のために、帝国の為に必要かと問われればそれは間違いなく否である。

 リスクヘッジと言えば聞こえは良いが、やっていることは人を見捨てるという外道行為である。

 そして、女子寮の前までレドル嬢を運んで寮長に報告した後、自分の寮へ帰る。

 もちろん、街で食事をしていたところ間違ってお酒を飲んでしまったという事にしておいた。

 毎年こういった事はあるようで寮長も手慣れたように対応をしてくれた。男の俺がいた事が多少(いぶか)しまれたように思われるが、そもそもレドル嬢とはたまたま共通の知り合い(イリヤ嬢)がいたので会話した程度で下心があった訳ではないと一応説明したが、例の件が広まっているようで、なぜかナニカしたように疑われている。


 もっと疑うべきは他に居るだろうに


 ただナガサワのどうのこうのを説明する気はない。

 たとえ、あれを説明しても実際に居た人以外は誰も眉唾物(まゆつばもの)として信じないだろう。

 そうすれば俺の心証はかなり悪くなる。


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