狂信者の自問
そしてバルトールの部屋を出て自分の部屋に戻る。
自己矛盾を抱えた狂信者、それが俺だ。これは別に誰のせいでもなく自分の行ってきた行為の結果だ。
国を守る為なら死すら厭わないと思いつつ、生き残れたならば一人の農家になりたいという。
友達だと言ってくれた人間を平然と殺そうとして、記憶を改竄して友達のように振る舞う。
環境も自分のせいだし、人間関係も自分が招いたものだ。
全てを斜めに見るひねくれた思考。それは時として平然とクズになりえる。
合理主義を追い求めた結果倫理観が欠如して、自らの行動になんら制限を掛けなくなる。
所謂、タガが外れるということである。
人間らしさとは何か。人間を人間たらしめるモノは何か。倫理観のない人間は本当に人間なのか。
自分とは何か
俺という存在は何か
ネルラント・フォン・カンベルとは何か
▲▲▲▲▲・▲▲▲▲とハ何二か
■■■■・■■■■トハナニカ
お前は誰だ。
お前は何者だ。
この時点でネルラントは矛盾を抱えている以上に縛られています。
機械翻訳のような事を言いますが、これ以上は物語の根幹に触れるのであまり多くは言えません。




